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Locksley / Don't Make Me Wait

2007-04-21 | music : newcomer


いろいろ言いたいことはあるが、それは後にして、こういう音を出すバンドが登場するのは、単純にうれしい。
The Beatlesの影響全開のNYのバンドLocksley。
マイスペで試聴した 「All Of The Time」 に惹かれ、翌々日にCDを買って、その日の夜に来日のお知らせメール。
まあ一気にいろんなことが集中したが、昨年リリースされた彼らのデビュー・アルバム 『Don't Make Me Wait』 について。
全13曲、しかもその内3分強の曲が3曲だけで、あとは全部3分以内。
簡潔明瞭でストレートなガレージ・ロケンロール。
メロディ・ラインや音の作り方のあちこちに、マージービートの匂いがぷんぷんする。
余計なことを考えさせられることなく、シンプルなサウンドがすんなりと耳に入ってくる。
メロディもビートもギターの音も気持ちいい。
しかし、何かが足りない。夢中にさせてくれる何かがない。それは何か・・・?
音的にも十分好みなのだが、実は彼らの音楽にはこの手のサウンドには絶対必要なグルーヴ感がないのだ。
私を魅了して止まない横揺れのグルーヴ感、これがない! (そこがThe Redwallsと違うところ・・・)
“21世紀のビートルズ” なんて言われているようだが、Beatlesには誰もなれないわけであり、このままだともしかしたら、ただ単にBeatlesの焼き直しと言われてしまうかも知れない。
M-10 「Up The Stairs」 辺りでは、The Kinksの匂いもするのだが、やはりモロ・・・という感じの曲が目立つ。
もう少しオリジナリティを出して行くと、とても素晴らしいバンドになると思う。
バンドがスタートしてからは、もう既に3年以上経っているようだが、まだまだこれから。
次作が勝負と言ったところだろうか・・・。
そうは言っても、アルバムは気持ちのいい60'sR&Rの音が炸裂するので、かなりの頻度で聴いているし、ライヴも行く予定だ。
スピード感のあるノリのいいビートの、アルバム・タイトル曲M-1 「Don't Make Me Wait」、私のアンテナに引っかかったM-4 「All Of The Time」、ガレージ・パンクっぽいM-5 「She Does」、ノリのいい曲が続く中、ちょっと湿った感でアクセントになっているM-11 「It Won't Be For Long」 の4曲と、全曲触りだけマイスペで聴ける。
私の少し辛口の感想について、その耳で感じてみてもらえるとわかると思う・・・。

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