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The Turning / Learning To Lose

2007-04-03 | music : newcomer


桜が満開だというのに、このすぐれない天気・・・。
せっかくの春の雰囲気を満喫できなくて、ちょっと不完全燃焼気味だ。
今まで何となく抽象的なタイトルを付けていたのだが、そろそろワン・パターン化してきそうなので、ここで基本的な表題にすることにした。
CDレビューはアーティスト名とアルバムタイトルで。
この場合、その人が興味ないアーティストだと本文まで読んでもらえないというマイナス面もあるのだが・・・。
さて、旅から帰ったら買ったまま溜まってしまっていたCDを聴かなくては・・・と思いつつ、ついお気に入りを何度も繰り返して聴いてしまい、まだまだ聴き込んでいないのが数枚ある。
そんな中で今回紹介するのは、ここんとこ毎日聴いているアルバム。かなりのお気に入り。
そして、何故こうも素直に耳に入ってくるんだろう・・・という疑問の答えも出たので、記事にすることにした。
昨年6月にデビュー・アルバム 『Learning To Lose』 をリリースした、USテネシー州Nashvilleをベースに活動する4ピース・バンドThe Turning。
多分、日本ではまだあまり知られていないバンドだとは思うが、とても聴き易いメロディが魅力のバンド。
ひと言で言えばストレートなポップ・ロックなのだが、パワーがあって華がある。
そして、前記した “何故こうも素直に耳に入ってくるんだろう・・・” という不思議。
それは、今でも心の中のどこかにずっしりと残っている80年代~90年代前半のアメリカン・ロックのテイストが満載だから、という結論に達した。
アルバムを聴くことから遠去かってしまったが、いつ聴いてもすんなり自分の耳に入ってくる時代の音楽。
Bon Jovi、Boston、TOTO、Mr.Big、REO Speedwagon、Starship、Heart、Damn Yankees、Van Halen.....etc.と言った辺り。
しかし、The Turningが影響を受けたバンドに、これらの名前はひとつもない。
でも彼らが奏でるサウンドに、私にとっての “あの頃” を彷彿させられてしまう。
パワフルなロック・チューン、メリハリの利いたバラードなどはもちろん、アグレッシヴなVo.、バンド・サウンド、コーラス、ドラムのビートさえもがちょっと懐かしいアメリカン・ロックを思い起こしてくれる。
M-1 「Never Again」 のサビとドラミング、M-2 「Home To You」 の間奏のギター・メロ。
M-4 「Through All The Earth」 のイントロからAメロへ入って行くところの展開。
ダイナミックなバラード M-6 「Change」 。M-7 「Lift You Down」 のサビのコーラス。
M-11 「In My Mind」 のイントロと間奏のギターの音とメロディ。
これらはもう思わず “ヒューッ” と口笛を鳴らしたくなるくらいで、ちょっとエキサイトしてしまう。
飽きのこないメロディアスなロック・チューンが全12曲。
好きなバンドのサイトからリンクしているサイトでたまたま試聴したのがきっかけだったが、大きな収穫だった。

彼らのMySpaceで4曲体験できるので、“あの頃” の音楽を通過してきた方に、是非味わってもらいたい・・・。