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Fountains of Wayne / Traffic And Weather

2007-04-16 | music : favorite


悪い訳がない。3年半ぶりのFOWの4thアルバム 『Traffic And Weather』。
極上のポップ・サウンドはもちろん変わらずだが、本作ではいろんな楽器をアクセントに使い、無駄のないコンパクトで安定したポップ・チューンが並ぶ。
爽やかさや甘酸っぱさを少し押さえた感があるが、それでもやはりChrisとAdamの最強タッグは、ミラクル・ポップを惜しげもなく発揮してくれている。
ニュー・ウェーヴやオルタナっぽい曲があるかと思うと、カントリーっぽい曲があったり、極上のギター・ポップがあったりで、どれもが心地良く耳に入ってくる。
初めてM-1 「Someone To Love」 のイントロを聴いた時は、“ん??” と思ったが、歌に入った瞬間に安心。
“次はどんな曲?” という期待に胸を躍らせてくれる。
楽しくて前向きなラヴ・ソングM-2 「'92 Subaru」 は、ピアノの音弾む気持ちの良いロック・チューン。
この “Subaru” はもちろん車のスバル。女の子を誘うには車が必須だもんね。(笑) 
サイケでニュー・ウェーヴ色のM-4 「Traffic And Weather」 で異空間にトリップさせられたかと思うと、カントリーっぽいM-5 「Fire In The Canyon」 で、素朴な世界に引き戻してくれる。
こういう持って行き方が、FOWの得意なわざ。
M-6 「This Better Be Good」 のメロディ展開はもう涙もの。優しいコーラスにもジーンときてしまう。
間奏のギター・メロは、なんとなく60~70年代を思わせ、ちょっとQueenっぽい。コーラスもそんな感じだ。
そして、王道のギター・ポップ・チューンM-8 「Michael And Heather At The Baggage Claim」、ニュー・ウェーヴなキーボードと、スペース・ヴォイス加工のコーラスが魅力のM-9 「Strapped For Cash」 、温かさと優しさが溢れるノスタルジックなM-10 「I-95」、最高にポップなM-11 「Hotel Majestic」 へと続く。
M-12 「Planet Of Weed」 は、本当にたくさんのいろんな打楽器系の音が入っていてとても可愛い。
メンバーが楽しみながらレコーディングしている姿が目に浮かぶ。
キーボードが思いっきり80年代エレクトロ・ポップしてるM-13 「New Routine」。
そして最後は、ハーモニカとアコギのイントロで始まるカントリー・ワルツ 「Seatbacks And Tray Tables」 で終る。 (国内盤はボートラ2曲入)
とにかく余計な説明はいらない。ポップス・ファンにはマスト・アイテムと言っても過言ではないだろう・・・。
先日記事にしたThe Fratellisとは、また違った楽しさを味わうことができる。