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without A trace

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music, trip, cinema, art, and so on.

人柄とソングライティング

2005-09-05 | music : favorite


Teenage Fanclubの4thアルバム 『Grand Prix』。
彼らのアルバムの中では、このアルバムがいちばん好きでいちばん良く聴いている。
大好きな曲がいっぱい詰まっている。
彼らのLIVEをいちばんたくさん観たのも、このアルバムのツアーだった。
95年の作品だが、今でもこのアルバムの曲をたくさんLIVEでプレイしている彼らも、きっとこのアルバムが気に入っているのだろう。
今更曲についてどーのこーの言うまでもないが、一曲一曲があったかくって、優しくって、甘く切ないメロディがぎっしりの一枚。
「Sparky's Dream」 はスカーッとするし、「Don't Look Back」 のイントロのギター・メロは、何度聴いても泣けてくる。
彼らの曲の中でも特に好きな 「Neil Jung」 は、この上ない美しいメロディで、ぐわ~んと切ない気持ちが高ぶる。
サビの “She was confusing you. Using you. You couldn't understand.” の、韻を踏んだ歌詞も素晴らしい。
ストリングスのアレンジが印象的な 「Tears」 でしっとりと聴かせてくれた後は、スピード感溢れる 「Discolite」 で盛り上げる。
こういう選曲(曲順)のセンスも絶品だ。
「Say No」 のハーモニーは極上だし、「I'll Make It Clear」 では、これぞTFCっと言った感じのメロディで、彼らならではのハーモニーとギターの音が心地良い。
そしてアルバム最後の 「Hardcore / Ballad」 のような遊び心も忘れない。
TFCのLIVEはとっても楽しいけど、アルバムを聴いているだけでも楽しい気分にさせてくれる。
聴いていると、思わず顔がほころんでしまう。
多くのギター・ポップ、パワー・ポップのミュージシャン達から慕われ、その仲間は数知れない交友関係があるTFC。
Norman、Gerry、Raymondのその人柄が、ソングライティングに表れていると言っても、過言ではないだろう・・・。

例えば夜更けに・・・

2005-09-04 | music : favorite


昨日今日と、仕事で少し疲れたので、今夜はKEANEを聴いている。
いつ聴いても、彼らの音楽は優しくて安らぐ。
Ben Foldsと共に、“やっぱギターの音がキメ手だからね~” なんて言っている私を見事に裏切った彼ら。
ドラムとピアノのみと言う楽器編成・・・こうも綺麗で穏やかな音楽を奏でるとは、誰が想像しただろう。
私がKEANEを知ったのは、去年の秋にイギリスに行った時の飛行機の中だった。
ヴァージン・アトランティック航空は、各自オンデマンドでいろんなエンターテインメントが楽しめて、音楽はCDまるごと聴ける。
最初はずーっとoasisの 『Morning Glory?』 を繰り返し聴いていたのだが、少し飽きたので、機内誌でピック・アップもされていたこのKEANEを聴いた。
聴こえてきたそのサウンドは、す~っと心地良く耳に入ってきて、まるでアロマ・テラピーの様に癒された。
透き通った声と、優しいピアノの音に、いつの間にか眠りに落ちていた。
後日、その時聴いたアルバム 『Hopes And Fears』 を買ってからは、今日のような少し疲れた時とかによく聴いている。
私が買ったのはこの白ジャケで、US盤。(UK盤は黒地に白文字)
ジャケも音もシンプルすぎるくらいシンプルだけど、全然もの足りなくない。
彼らはかつて、Travisのオープニング・アクトを務めたこともあり、2004年のBBCが選ぶベスト・ニュー・カマーにも選ばれたUKの3ピース・バンド。
優しい中にも内なる力強さを感じさせるVo.は、どこか訴えるような奥深さがあり、本当に心地よく身体の中まで浸透してくる。
そして綺麗なピアノの音色は、優しく耳を撫でる。
メリハリもちゃんとあり、ビートも効いている。
M-1 「Somewhere Only We Know」 は、本当に美しく、キラキラしている名曲だ。
Coldplayとよく比較されているみたいだが、そもそも比較する必要などない。
どちらもオリジナリティがあって、独特の世界を作っているのだから・・・。
私見だが、しいて言えばKEANEの方が甘く切なくて、もの悲しげだったりするし、私はVo.の声質もKEANEの方が好み。

明日はゆっくり寝ていられるので、今夜はこのままスリープ・モードにして寝よう・・・。
お陰で心地良い眠りにつけそうだ。
それにしても、Vo.のTom Chaplin・・・あのぽっちゃり顔から、あんな透き通った綺麗な声を出すとは・・・。

限りなくUKの香り漂うニューヨーカーたち

2005-08-28 | music : favorite


このバンドに出会ってからしばらくの間、彼らはてっきりイギリスのバンドだと思い込んでいた。
ルックスはもちろん、そのファッションもサウンドのあちこちから感じられるマージービートも、ギターの音もコーラス・ワークも、その時買った1stアルバムのジャケも・・・いたる所にUKの香りが漂いまくっていた。
しかし彼ら、“3分半のポップ・ソングの達人” という異名を持つFountains of Wayneは、4人ともNew York出身だった。
黄金のソング・ライティング・コンビとも言われるChris CollingwoodとAdam Schlesingerが作り出すメロディは、甘くて切なく、そして爽やかで気持ちがいい。
60年代風の明るくてキュンとなるメロディには、ぐぐ~っと惹きつけられる。
この2ndアルバム 『Utopia Parkway』 のジャケの青空のように、澄み切ったコーラスが織りなすハーモニーもきらめいている。
先日リリースされた、シングルのB面曲やアルバム未収録曲を集めた2枚組アルバム 『Out-of-State Plates』 も、澄み渡る青空のジャケだ。
1stもいいが、私はこの99年にリリースされた2ndが大好き。
アルバム・タイトル曲M-1 「Utopia Parkway」 から、途切れることなく心地良いナンバーが続く。
しかしそれは、決してワン・パターンではないのだ。
ChrisとAdamはキーボードもプレイし、オルガンやムーグが効果的に使われている。
そのキーボードが、このバンドの音にエッヂを効かせている。
M-3 『Denise』 はシングル・カットもされた、軽快でエレクトリックなナンバーで、シンセとハンド・クラッピングが印象的で、80年代のPOPSの匂いもする。
M-5 『The Valley Of Malls』 では、厚みのあるギターとキーボードが上手く絡み合い、ちょっぴりダークにそしてリズミカルに流れる。
そしてM-6 『Troubled Times』。ギターの音もメロディもどれをとっても極上のPOPソングで、本当に爽やかで心地良い気分にしてくれる名曲。
M-7 『Go, Hippie』 でガラッと曲調が変わり、続く 『Fine Day For A Parade』 では、緩やかなメロディで安らぎを与えてくれる。
この曲では、コーラスにRon Sexsmithが参加。とても綺麗なコーラスを聴かせてくれる。
ふぅ~っとゆったりとした気分を味わったあとのM-9 『Amity Gardens』 には、どこか懐かしい可愛い音が心地よく流れてくる。
そして、このアルバムで最もUKっぽい音のM-10 『Laser Show』と、軽快なM-11 『Lost in Space』 を聴くと、彼らもBeatlesが好きなんだな~ってつくづく思う。
M-12 『Prom Theme』 ではストリングスも入り、とても綺麗で切ないバラードを奏で、M-13 『It Must Be Summer』 で爽快に飛ばし、最後の 『Senator's Daughter』 でしっとりと締めくくる。
このメリハリが、ChrisとAdamのセルフ・プロデュースならではの選曲だろう。
全くと言っていいほど、捨て曲がない。

2003年には、3rdアルバム 『Welcome Interstate Managers』 収録の 「Stacy's Mom」 がスマッシュ・ヒットし、グラミー賞にノミネートもされ、翌2004年にはアメリカ独立記念日のフェスティバルでヘッド・ライナーを務め、その年、つまり去年のサマソニに出演した。
バンド名が、ニュージャージ州のWayneという街に実際にある噴水小売店の名前から取ったというのもなんだか微笑ましい。
私はほとんど国内盤を買わないが、先日CDショップで 『Out-of-State Plates』 の国内盤を見て、その帯に書かれた “すごく長時間のコンピレーションになってしまったけれど、どうかお許しを。あまりのめり込みすぎず、まあ適当に楽しんでほしい・・・。” という彼らからのメッセージも、らしくていいなーと思った。(ちなみにこの国内盤は、CCCD)
また、Matthew SweetやJonathan Richmannが参加し、Ray DaviesとblurのDamonがデュエットして話題になった 「Waterloo Sunset」 が収録されたThe Kinksのトリビュート・アルバムでは、「Better Things」 でアルバムの一曲目を飾っている。

嬉しい再始動!

2005-07-21 | music : favorite


94年に解散し、2000年に多少メンバーは変わったものの、再結成ライヴで再始動したThe Wonder Stuff。
そして昨年、なんと11年ぶりに、オリジナル・アルバムがリリースされた。
91年にリリースされた 『Never Loved Elvis』 を聴いて、彼らにハマった。
そのバラエティに富んだ楽器のアレンジが耳に残って、そして何よりもとっても楽しい音楽だった。
フィドルやマンドリン、アコーディオン、ヴァイオリンが全面にフィーチャーされていて、英国のトラディショナリズムを感じた。
当時、本国UKはもちろん、日本でもHappy MondaysやThe Stone Rosesなどのマンチェ勢を始め、Ned's Atomic Dustbin、Jesus Jones、EMFらが活躍し、人気を競っていた。
でも私はそれらのどのバンドにも夢中にはなれなかった。
その頃好きになったUK勢はと言うと、Ride、Milltown Brothers、The La's辺りだった。
そして出会ったのが彼ら、The Wonder Stuffだった。
彼らの音楽は、様々なスタイルの音楽を何でも取り入れ、躍動的でスピード感があり、何よりもグルーヴィ!
加えて、中心人物であるVo.のMiles Huntのブラック・ユーモアのセンスとひねくれ的なところも魅力のひとつ。
歌詞は難解で、国内盤の対訳を読んでもなんか直訳的なので、いつも雰囲気で楽しんでいる。
そして、93年に4th 『Construction For The Modern Idiot』 をリリースし、彼らは解散した。
その後Milesは、VENT 414というバンドを経てソロ活動をし、2000年のバンド再結成ライヴ以降も、THE MILES HUNT CLUBという名で活動してきたが、2004年のアルバム・リリースと共に、いよいよThe Wonder Stuffとしての本格的な活動も開始し、今年の4~5月にはUS&CANADAツアーも精力的にこなした。
94年に二度目の来日が予定されていたがキャンセルになったので、91年の初来日公演に行けなかったことが、今でも悔やまれる。
更に、去年Londonに行った日の一週間前に、彼らがライヴをやったことも悔しかった。
どうしても日程をずらすことができなかったので、私はThe Wonder Stuffとは縁がないのだろうか・・・と悲しくなった。
気を取り直して、その頃まだ日本に入荷されていなかったニュー・アルバム 『escape from rubbish island 』 をLondonで買った。
変わらぬ音がそこにあった。とても満足したし、嬉しかった。
Milesの反抗的なところは11年経っても変わっていなく、スピード感も声もそのまんま。
“ライブでプレイしないと満足できない” というMiles。
ReadingやPhoenix Festivalでヘッド・ライナーを成功させた彼らのライヴを、いつの日か必ず観たい・・・。

耳を傾けて・・・

2005-07-20 | music : favorite


後にも先にも、oasisの曲の中でいちばん好きな曲がこれ、「Don't Look Back In Anger」。
きっとみんな好きだろうから、当然と言えば当然かも知れないが、“oasisの曲でいちばん好きな曲を一曲だけ” と言われた時には、全く迷わずに答えられる。
まあ普通、好きなアーティストの曲の中で、いちばん好きな曲を一曲だけ挙げるのは至難の業だったりするが、ことoasisに関してはこの曲以外にない、今のところ・・・。
2ndが断然好きだし、「Some Might Say」 も 「Whatever」 も大好きだが、やっぱりこの曲なのである。
彼らのステージは94年と95年しか見ていないし、95年のライヴの時はまだこの曲で大合唱という雰囲気にはなっていなかった。
その後のステージでは、オーディエンスの大合唱が恒例になっていると言う。
きっと今回のサマソニでこの曲を演ったら、いつもの如く大合唱になるだろう・・・。
でも私は、じっくりと彼らの歌を聴きたい。Noelの歌声に耳を傾けたい。
短いけど、イントロのピアノに絡まるNoelのギターに胸が熱くなる。
のびのびと歌い上げるNoelの魂のこもった声、ドラマティックなストリングスのアレンジ、しっかりと支えるビート。
インターバルでのNoelのギターが冴え渡り、そして再びサビ “So Sally can wait...” のリフレイン。
そして頂点へと向かい、重厚なストリングスで締める・・・。
もうどこをとっても、文句なし申し分なしの本当に美しいメロディとアレンジ。
Noelのソングライティングの才能には、もう敬服するしかない。

ライヴで一緒にくちずさみたくなる、大合唱で盛り上がりたい・・・その気持ちはよ~くわかる。
かく言う私も無意識に歌っていたりする。
しかし、真横で音の外れた大声が耳に入ってきたりすると、それはそれはもう幻滅もいいところで、“アンタの歌を聴きに来てるんじゃないんだ!” と怒り心頭だ。
今回のサマソニでこの曲を歌ってくれるかどうかはわからないけど、じっくりと耳を傾けて聴かせて欲しい。
(まあ、ムリなことだけどね・・・ともうひとりの自分が囁く・・・苦笑)

バブルガム・ポップ

2005-07-18 | music : favorite


Jellyfishときたら、このバンドのことを触れずにいられない。
そしてまたしても兄弟バンド、JeffとStevenのMcDonald兄弟のRedd Kross。
元々はガレージ・パンク・バンドだったが、90年にリリースされたこの4th 『Third Eye』 辺りから、バブルガム・ポップ&パワー・ポップの要素が高まり、San FranciscoのJellyfish、L.A.のRedd Krossと言った感じで、多くのポップ・マニアを魅了してきた。
Redd Krossのステージ・パフォーマンスは一風変わっていて、このアルバムのジャケ写を見てもわかると思うが、遊び心たっぷりのメンバーが揃っているので、サイケで派手な衣装で、トークあり寸劇ありの、ちょっとしたSHOWのような形で繰り広げられる。
そして、必ず誰かのカヴァーも披露する。
特にKISSのカヴァーは絶品なのだ。
Jellyfishとはまた違った形で、古き良き時代のポップ・テイストを見事に取り入れ、完成度の高い甘くて切ないメロディから、クスッと笑いが出そうになるような楽曲まで、McDonald兄弟のソングライティングの才能は、無限大である。
また、彼らは少年ナイフの大ファンで、このアルバムには 「Shonen Knife」 というタイトルの曲さえもある。
97年にリリースした 『Show World』 以来、オリジナル・アルバムは出ていないが、兄Jeffは、オフィシャル・サイトで 『BITCHIN' ASS』 というシット・コムを制作・発表していて、仲良しのMuffsなんかがゲストでプレイしている。
そして弟Stevenは、The Steven McDonald Group(The SMG)というバンドを結成し、2003年にEPもリリースした。
そして、『What A Concept』 というTeenage Fanclubのトリビュート・アルバムでは、「Everything Flows」 をカヴァーしていた。

ポップ・マニアたちの確執

2005-07-17 | music : favorite


“まるでおもちゃ箱をひっくり返したような音楽”
Jellyfishの音楽について、よくこういう表現がされていた。
BeatlesやQueen、Beach Boys、Badfinger、The Moveなどの要素をぎゅうぎゅう詰めにして、それらをミックスしてひっくり返したような音楽。
オタク・バンドと言われるほどに、中心メンバーのAndyとRogerのこだわりはハンパじゃない。
でもそれは、彼らが好む多くのアーティストへのリスペクトからきていた。
The Black Crowesのサポート・アクトを務めていたことでJellyfishを知り、1stアルバム 『Bellybutton』 を聴いて、一気に気に入った。
それまでCrowesにどっぷりつかっていた私は、Jellyfishと出会わなかったら、ひょっとしたらこんなにPOPミュージックを好きになることはなかったかも知れない。
そのアルバムのジャケは何パターンもあり、とことん好きになると、コレクター化してしまう私は、様々なジャケの 『Bellybutton』 を集めたものだった。
サイケでポップでメランコリックで可愛い彼らが奏でる音楽は、2ndアルバム 『Spilt Milk』(邦題の “こぼれたミルクに泣かないで” には苦笑い) で、更にパワーアップした。
そして、日本でも一気にブレイクし、93年に初来日を果たす。(『Spilt Milk』 については、後日改めて書くことにする。あまりにもネタが多いので・・・笑)
センター・フロントでドラムを叩きながら歌うAndyと、70年代テイストの衣装を纏い、楽しそうにキーボードとギターを器用にこなすRogerのステージ・パフォーマンスも、これまでに見たことのないパフォーマンスだったし、アルバムとの音の違いもさほどなく、楽しくて、非常に完成度の高いステージングを披露してくれた。
これは有名な話だが、ピンクレディの 『S.O.S』 をやったりもした。
当時、彼らと交流があった私の部屋には今でも、Andyからもらった、日本語の歌詞を見事に英語に置き換えて書いたドラム・ヘッドが飾ってある。
「男は狼なのよ 気をつけなさい~」 ⇒ 「oato coewa oh oh comee Na No Yo Key o tsuke NASAI EE」 という感じに・・・。
なるほど~と感心したものだった。

しかし、あまりにも深い音楽性の追求からお互いの才能がぶつかってしまい、AndyとRogerは仲違いして、バンドはあっけなく解散してしまった。
その後、Andyの消息不明説が流れたが、何故か奥田民夫&PUFFYとのコラボでJ-POP界で復活した。
その後は目立った活動はしていない・・・。
RogerはIMPERIAL DRAGを経て、Moog Cookbookというバンドで活動していたが、現在は不明。
1stアルバムの頃は元Three O'clockのJason Falknerがメンバーにいて、彼もやはり音楽志向のぶつかり合いからJellyfishを離れ、その後The Graysというバンドを組んだが、ここでも彼の才能は充分に発揮することができず、現在はソロで活動中だ。
ソロ・ワークでは、JellyfishやThe Graysでやれなかったことを、誰に気兼ねすることなくひとりで何でも全て思う存分にやっている。
今から思えば、Jellyfishというマニア的なバンドがいなくなったのは残念だが、私のように、彼らの音楽を今でもこよなく愛聴している人はたくさんいるだろうし、また、彼らにインスパイアされたバンドも少なくない。
The Trampolinesとか、The Merrymakers、Spymobなど・・・。

最後に・・・JellyfishがカヴァーしたBadfingerの 『No Matter What』 は、最高である!!

weezer 単独公演決定!

2005-07-10 | music : favorite


やったね! The La'sに続いて、weezerの単独公演が決った。
サマソニの翌日8/15、ZEPP TOKYOで一夜限りのステージだ。
名古屋で行われるサマソニ・イヴにはoasisとROOSTERが出るので、いいな~、行きたいな~って思ってたけど、まさかweezerが単独でライヴをやるだなんて、願ってもいないことだ。嬉しい~!!
今となれば、La'sを断念しておいて良かった・・・。
もうこうなったら、The Black CrowesもoasisもROOSTERもTFCもみんな、ライヴをやればいいのにな。
でも同日開催だけは避けて欲しい。サマソニでも被って、単独でも被るとなるとやりきれない。
きっとweezerを見たいのに、La'sに行くつもりでチケ買っちゃってる人、たくさんいるだろうな・・・。
アーティストの都合もあるだろうけど、イベンターももうちょっと配慮すればいいのに・・・。
サマソニで疲れてヘトヘトになってるかも知れないけど、行く気満々!
あとは仕事のスケジュールでどうなるかのみ。
どうか行けますように・・・(祈)。

ブレイク前のSloan

2005-06-22 | music : favorite


昨日のGrapesからのカナダ繋がりということで、今日はSloanについて・・・。
もう今では日本でも人気が定着し、何度か来日もしている彼ら。でも私は、メジャーになる前の彼らが実は好きだったりする。
Sloanを知ったのは、最愛のバンドgigolo auntsと大の仲良しだったことから。彼らはお互いにファンでもあり、いい刺激をし合っていた。
SloanのホームタウンのHalifaxとauntsのホームタウンのBostonは、距離的にも比較的近いということもあり、いろいろと交流も深かったようだ。
Sloanは、Jay Fergudon、Pat Pentland、Chris Murphy、Andy Scottの4人からなるバンドで、彼らの最大の魅力はなんと言っても、4人全員が曲を書き、リード・Vo.を取れるということ。これはハッキリ言ってかなり強みである。
メンバー中3人がソング・ライティングとリード・Vo.というauntsにしてもそうだが、アルバムを通して聴いていてもメリハリがあるし、ライヴも変化があって退屈しない。
でも、93年にリリースされたデビュー・アルバム 『Smeared』 ではあまりその辺のことは感じなく、ただ何となく聴き過ごしていただけだったが、翌94年にリリースされた2nd 『Twice Removed』 を初めて聴いた時、我が耳を疑ってしまった。
“えっ!? こんなにいい音出してたっけ?” と・・・。そして次の瞬間、それは愛聴盤と化した。ここまで成長してくれると、こっちまで嬉しくなってしまう。
全体的にゆったりとした、心地良い落ち着いたメロディで、それに乗っかる乾いたギターの音が、60~70年代の音を思わせ、とても安らぐ。・・・そしてそれは、単なる焼き直しではない・・・。
94年秋頃、彼らに解散の噂が立った。彼ら自身、当時のレコード会社GEFFENのプロモーション手段に不満を抱いていたということと、ドラムスのAndyが、活動拠点とは反対側の西のVancouverに引越ししてしまったということが重なり、活動しにくくなったからという理由だった。
しかし、95年に入ってからはカナダ国内の様々な町を、プロモーションで精力的に回り、着実にその名を広めて行った。
そして、本国カナダはもちろん、USでもジワジワと人気を得て、98年、『Navy Blues』 をリリースした頃には、ここ日本でもかなりの人気を博し、初来日を果たした。
だがその頃の私は、少し彼らへの興味が薄れていたので、ライヴには行かなかった。
もちろん、今でも変わらずにいい音楽を届けてくれていることに違いないのだが、 『Twice Removed』 を聴いた時の様な感動がないのだ。何故だかはわからないが・・・。
Montrealの友達がかつて送ってくれた、カナダのMTVと言われる “Match Music” でのSloanのアコースティック・ライヴの映像を、先日久しぶりに見た。
4人横一列に並んで歌うという、まるでコーラス・グループのSHOWのようなそのステージ。
キレイで澄んだハーモニーは、やはり絶品で、何者にも勝るものはないほどに輝いていた。

100分の1の奇跡

2005-06-14 | music : favorite


昨日、Rideのことに触れたので、今日は彼らのことを書こうと思う。
90年代に活躍したRideは、4枚のアルバムと11枚(!)のEPをリリースして、1996年に解散してしまった。
イギリスのアート・カレッジ時代からの仲間だったMark GardenerとAndy Bellがソング・ライティングの中心となり、ノイズ・ギターにのっかって繊細なメロディと美しいハーモニーを奏でていた。
EP 『Ride』 と 『Smile』 に収録されている「Chelsea Girl」は名曲だ。
私は初めて4人の姿がジャケットになった 『Carnival of Light』 がいちばん好きで、リリースから10年経った今でもよく聴くアルバムだ。
私も大好きなThe Black CrowesやPrimal Screamを好むMarkの音と、The Stone RosesやThe Byrdsを好むAndyの音がバランス良く絡み合っていて、中でもヘヴィなギターとズシンと響くドラムのイントロで始まる 「How does it feel to feel?」は、Crowesの1st 『Shake Your Money Maker』 を手がけたGorge Drakouliasプロデュースで、南部アメリカ(サザン・ロック)の匂いがする。
ちなみに、丁度同じ94年にはPrimal Screamが、『Give Out But Don't Give Up』 をリリースしていて、これもサザン・ロック色濃いアルバムで、愛聴盤のひとつである。
90年代のギター・ポップ&Britpopファンで、Rideのことを知らない人はいないと思うが、コレと言った抜きん出たヒットはなかったので、曲は知らない人もいると思う。
でも、もし彼らの曲を聴いたら、きっと “あ、コレがRideだったんだー” と思うことだろう。
またRideは、ジャケ写、特にEPのジャケ写がとってもステキで、私は特に 『Twisterella』 の写真が大好きだ。

「Twisterella」

バンド解散後、BBCのライヴやベスト盤などのCDがリリースされ、Andyは、Hurricane#1を経て、ギターからベースに転向し、今ではご存知、oasisのメンバーとして活躍している。
男くささ漂うoasisの中で、唯一キュートなままのAndy。
MarkはExile、The Animalhouseというバンドを経て、現在はソロで活動中だ。
丁度今、ツアー真っ最中で、本国UKのみならず、ヨーロッパやUS、カナダなどでも精力的にツアーをしている。2年前には来日もし、小さなライヴハウスでプレイした。
Rideの頃は肩まであった黒髪も、今では金髪で超短髪になっていて、かなりおじさんになってしまったことに驚いたが、そんなMarkももう35歳。
当たり前のことだけど、いつまでも可愛いMarkではいてくれない。(笑)
MarkとAndyの確執で解散してしまったRideだが、The La'sのように奇跡の復活を願っている。
でもやはりAndyがoasisで活躍している限り、実現は100分の1の奇跡かな・・・。