TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

モツ鍋でワイン会

2006-06-26 07:58:25 | ワイン育
この時期に「モツ鍋会」とは?
と、思ったが意外にあっさり美味しく頂いた。春先までモツのお店は混んでるから、これくらいの時期がよいのかも。

ワインを持参して集合。
印象に残った3本をご紹介。
タイトルの写真は「小布施ワイナリーのロゼ・スパークリング」。
ラベルが粋、一見日本産とはわからない。
シャンパーニュと同じ造りをしている。ワイン原液を瓶につめて酵母を加え、瓶内で2次発酵させたスパークリングワイン。澱引きをしてないから、にごりがのこる。亜硫酸無添加。
淡いローズピンク。あまり冷えてなかった為、抜栓の際、ストッパーをはずしたとたん、栓が吹き飛んだ。泡も逃げたはずなのに、飲んでみるとそうでもない。日本で作られたようには感じられない、ボディのある美味しいロゼ。
セパージュはメルロー90%、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン10%とのこと。
次回は是非冷やして頂きたい一本。



続いてこちらのロゼを。
コート・デュ・ローヌは「ル グラムノン」。
ワインショップで最後の一本、という品をゲット。

甘いジャムのような香り、口に入れると果実の凝縮した旨味、タンニンも感じる。酸がしっかりと効いている辛口のロゼワイン。

色はアーシーなロゼ。ブドウの皮の色が穏やかに溶け込んでいる。
セパージュは、サンソー、グルナッシュ、シラー。10時間のマセラシオンを行った後は、白ワインと同じ醸造法で造られている。
瓶詰めは手作業で澱下げや濾過はせず硫黄(酸化防止剤)のレベルも極めて低い。

このドメーヌは1998年に当主のご主人が亡くなり、現在、妻のミッシェルさんが御主人の意思を引継いで現在経営にあたっているそう。「夫のワイン“グラムノン”をこれからも造り続けたい」と有機的手法で造り続けている。

ご夫婦の温もりを感じるような、美味しいロゼ。




数年前ドイツで購入したのはこちら。
「GH VON MUMM RHEINGAUのリースリング」

GH MUMMといえばシャンパーニュのメゾンのはずなのに、何故コテコテのドイツワイン?と気になったので手に取った。
調べてみると、MUMM社はもとはドイツの由緒あるワイン商だったそうな。で、MUMM兄弟によって、シャンパーニュ地方の中心、ランスに1827年にMUMM社が設立された。1838年に会社を継いだジョルジュ エルマン マム(Georges Hermann Mumm)氏により、彼の頭文字G.Hを取り、「G.H.Mumm & Cie 」と社名を変更し、現在に至っている。
なので、ドイツの地にもワイナリーがあるのは当然、というわけなのだろうか。

MUMMのシャンパーニュは、各国王室で愛飲されているだけでなく、ユトリロなどが、その美しい瓶を描いたりと、多くの芸術家に愛されている。少しまえにも触れたが、藤田 嗣治(レオナール フジタ1886-1968)とマム社との繋がりは特に深く、1958年、当時マム社の社長であったルネ・ラルー氏と深い親交のあった藤田氏は、長い間マム社の主力商品であった「マム・ロゼ」のラベルを描き、更に1959年(73歳)に、洗礼親をルネ・ラルー氏としてカトリックに改宗、レオナール・フジタと名乗るようになり、1966年(80歳)にルネ・ラルー氏がマム社の敷地内に建てたノートル・ダム・ド・ラ・ペ聖堂の壁一面のフレスコ画を僅か3ヵ月で仕上げたそうだ。
現在この聖堂はランス市に寄贈され、「フジタチャペル」として愛されてる。機会を見つけて、是非是非訪れたい。

で、ワイン。このワイン、微発砲しているかと予想していたが全くそうではなかった。ドイツ特有の骨の太いリースリングのしっかりしたお味、果実のたっぷり感もある。予想外の美味しさに、嬉しくなってしまった。
日本では入手できないのが残念。また出会えたら購入したい一本。

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