TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

リミットは10年

2006-09-11 13:21:32 | ワイン育
ピンポンパンポーン。

ボルドーのサン・テミリオンの2006年の格付けが発表されました。
今回プルミエ・グランクリュ・クラッセに昇格したのはトロロン・モンドとパヴィ・マカン。
おめでとうございますー。



ボルドーのサン・テミリオンの格付けは、基本的に10年ごとに見直される。

最初の格付けは1958年に実施された。
2回目は1969年。
3回目は1979年の予定だったが実施されなかった。
これは、EU(欧州連合)の規定に合わせるために、AOCの見直しがおこなわれていたため。こんなことがあるのですね。
その後は1986年5月23日に格付けがあり、それが今年まで有効だった。

公的格付けの分類はこんな感じ。

Saint-Emilion
Saint-Emilion Grand Cru
Premier Grand Cru Classe

三つ目のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセ、 Premier Grand Cru Class、クラスは実はさらにAとBに分かれていて、Aはオーゾンヌ、シュヴァル・ブランがランクされている。
今回はBに上記ふたつのシャトーが昇格したという話。


なんだかわかりにくいクラス分け…。
同じボルドーといえどメドックの5級の格付けとは全然ちがう。
どの地区も地ワインを守ろうと懸命なのだ。
サン・テミリオンのアペラシオンを守ろうとして出来たこの制度、こうしてみると大昔からあった格付けではなく、意外に最近整理されたシステムなんだと気づく。

そして10年ごとの見直しなんて素晴しい。
メドック地区なんて何年そのままなんだろう。

生産者は気が抜けない。
昇格すれば、10年間は世界中から讃えられる。
でも降格すれば、「あのシャトーは2006年に降格した」って言われ続ける。
すんごくシビアな格付けだと思う。
でも、だからサンテミリオンのワインはいつも美味しい?

で、格付けは、ネゴシアンやブローカーからなる委員会がテイスティング、テロワール、醸造データ、プレスの記事や取引価格などを基準に審査するとのこと。



他に新たにグランクリュ・クラッセ入りしたのは、モンブスケのほか、ベルフォン・ベルシェ、デスティーユ、フルール・カルディナール、グラン・コルバン、グラン・コルバン・デスパーニュの計6シャトー。一方、ベルビュー、カデ・ボン、ヨン・フィジャック、ヴィルモリヌ、テルトル・デュゲイなど11シャトーが、グランクリュ・クラッセの格付けから外れた。

今回の新格付けで、プルミエ・グランクリュ・クラッセは15、グランクリュ・クラッセは46シャトーとなった。プルミエ・グランクリュ・クラッセは次の通り。

 A オーゾンヌ、シュヴァル・ブラン

 B アンジェリュス、ボーセジュール(デュフォー・ラガロス)、ボーセジュール・ベコ、ベレール、カノン、フィジャック、ラ・ガフリエール、マグドレーヌ、パヴィ、パヴィ・マカン、トロロン・モンド、トロットヴィエイユ、クロ・フルテ。



サン・テミリオンってとても小さい街。石畳のおしゃれな街。
一日もいればシャトーを全部回れちゃう。そして目の前に突然超有名シャトーがガンガン現れるから、ドキドキしちゃう。
「あ、オーゾンヌ、ガフリエール、クロフルテ・・・・キャー」
って、田舎モノの初訪は皆、大興奮。
行きたいなあ、今の時期。



9月になると朝には濃い霧がかかって寒い。で日中は汗だくの暑さになる。
ブドウにはいい気候なのだ。

2006年、さあ、ボジョレーでも収穫が始まった。
ボルドーも白ブドウからスタートしてるとのこと。

今年も美味しいワインを期待してます。
シャトーの皆様、GOOD LUCK!




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