TASTING CUBE

Wine by your side…我が家は毎晩がワインサロン。最近のマイブームはBOX WINEです。

CHATEAU DE BEAUPRE

2006-08-19 03:15:43 | ワイン育
帰省の季節。
「ワイン冷やしといてね」とお願いして、電車に乗った。

実家まではたいして遠い距離ではないので、毎年この時期に帰る取り決めもないのだが、今年は世間の皆様に時期を合わせた。

家に到着すると、3本の白ワインが冷えていた。
父がセレクトしてくれたのだ、有難い。
ワインを選ぶのはどんなときもシアワセを感じる。

3本の白ワインはコチラ。
①仏はMACON-VILLAGES
②伊はEST!EST!EST!
③南仏はCHATEAU DE BEAUPRE

あれ?
③は聞き覚えのあるシャトーの名前・・・。語尾にRがついているので、仏人の発音が耳に残る単語。
そう、南仏のワインは以前私が訪れたワイナリー。なんてこと。
偶然の再会がうれしく、この日はこのワインを開けることに。

品種はロール、グルナッシュ・ブラン、セミヨンのブレンド。
南仏のワインは大好き。赤はローヌワイン同様パワフルでぐっとくるし、ロゼも予想外にキレがよく辛口で美味しい。そして白も太陽を浴びたブドウの奔放さが出ていてたのもしい。今回もすこし時間が経っていたが、それなりに美味しかった。

このワインのドメーヌが気になり、帰宅して早速資料をあさってみると発見。
あったあった。
訪れたときのタリフ、ワインの価格表がとってあった。




CHATEAU DE BEAUPRE、シャトー・ドゥ・ボープレでは生産量の60%を赤ワインが占めている。ロゼが30%、白が10%。総生産量は2、000ヘクトリットルで200、000本のボトルが商品化されているとのこと。結構な規模。そんなに大きかったワイナリーだったかしら?



訪れたときの記録のファイルに画像を発見。

赤ワインを購入して、その日のディナーに飲んだのだ。
お食事も進んですっかりチーズとのショットになってしまったけれど。

ワインに合わせて頂いたメインは知人のマダムが日中に仕込んでおいてくれた兎の煮込み。
これがワインに合も合うし、とっても美味しかった。


3年程前の記憶が蘇ってくる・・・。
夕方訪れたこのワイナリー、上品な雰囲気だった。

お庭には昔の圧搾機がディスプレイ?されている。
これがまた、緑の中にまだ新鮮味を感じるくらい溶け込んでいる。



BEAUPREとは、「青い芝生」を意味し、シャトーは18世紀に建てられたそう。エントランスには小さな噴水と青い芝生がお出迎え。


このワインのAOCはコトー・デクサン・プロヴァンス。1985年にINAO(国立原産地呼称研究所)により、AOCに格付けされた。

コトー・デクサン・プロヴァンスには86のドメーヌとシャトー、15の協同組合があり、年間150000ヘクトリットルのワインを生産している。その多くは60%を占めるロゼワインで次に35%の赤ワイン、5%の白ワインと続く。

認可されている基本のぶどう品種はグルナッシュ、サンソー、カリニャンで特に赤とロゼワイン用のグルナッシュは大きな比率を占める。20年程前からはシラー、ムールヴェードル、カベルネ・ソーヴィニヨンがカリニャンより多く栽培されるように。

ユニ・ブランはこのアペラシォンの白ワインのベースとなる品種。さらにアロマのあるロール、セミヨン、クレレットといった品種も増え続けている。


調べると、日本でもインポーターがおり、人気のある南仏ワインみたい。
また次に、どこで偶然に出会えるか、これまた楽しみ。