上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

お化粧しています!

2006-07-23 12:00:03 | 植物(上高地ニュース)
梓川のほとりに生育するケショウヤナギの若木をよく見ると、細い幹や枝が白っぽくなっていることが分かります。こすると落ちてしまうこの物質によって、「白くお化粧をしたよう」に見えることから、ケショウヤナギの名前が付いたそうです。国内では、北海道の一部と、上高地周辺の梓川流域にだけ見られるヤナギで、上高地を代表する樹木でもあるケショウヤナギに会いにきてください!

蝶たちも超大喜び

2006-07-23 12:00:02 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
長い雨がようやくやみ、久しぶりに気持ちの良い青空が広がった日、明神橋の周りでは数え切れないほどのコムラサキがうれしそうに舞っていました。ふと足元を見ると、何頭もの蝶たちが身を寄せ合って必死に吸水しています。まぶしいほど鮮やかな紫の光を放つコムラサキに混ざり、ヤマキマダラヒカゲやセセリチョウの姿があります。身の危険を感じるほどの大雨の中で、彼女たちも私達と同様にずっとこの日を待ちわびていたのでしょう。

エサに夢中!?

2006-07-23 12:00:01 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
大正池に向かうコースを歩いていると、とても小さい生き物がチョロチョロ動いていました。なにかと思って近づいて見るとネズミでした!!このネズミはヒメネズミといい、日本の山林に生息する代表的なネズミです。主に種子や昆虫を食べて生活しています。この時も地面に顔を付けて、食べ物を探しているようでした。食べては歩き、また探すを繰り返し、人がいることは全く気にしていないようでした。とてもかわいくてついつい何枚も写真を撮ってしまいました。

大雨がもたらしたもの

2006-07-23 12:00:00 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
写真は7月19日にバスターミナル付近の遊歩道上から撮影したものです。青空の下、穂高の峰々がそびえ立つ景色とはほど遠い、厚い雨雲が不気味に広がった光景です。504㎜という総雨量は、梓川の水位を上げ、いたるところに傷跡を残しました。国道・県道・遊歩道と通行止めの嵐。一時はどうなることかと思いましたが、今現在多くの人為や自然の排水力のおかげでだいぶ通行しやすくなっています。遊歩道を散策すれば、まだ水の力を実感できる箇所が多々あります。ともすれば自然は驚異の対象にもなる、物言わぬ彼らからのメッセージのようでなりません。