上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

化粧柳のお目覚め

2008-04-27 14:44:49 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
4月27日。明神橋からの風景です。梓川沿いのケショウヤナギの枝先から、小さな葉っぱの子供たちが顔をのぞかせ始めました。数あるヤナギの中でも、ひとあし早い芽吹きの始まりです。真っ赤な枝が、淡い萌黄色に覆われてゆく、この瞬間の色をいったい何にたとえたらよいでしょう。

上高地開山祭(第40回)

2008-04-27 14:23:24 | イベント(上高地ニュース)
天気は快晴、青く澄んだ空、澄んだ空気と清らかに流れる梓川、穂高連峰の山頂には雲がかかっていましたが、残雪がきらきらと輝いていました。すばらしい天候に恵まれ、開山祭は約2500人のお客さんと共に盛大に河童橋で行われました。開山祭のシンボルにもなっているアルプホルンは美しい音を奏で、神事では山の安全が祈られました。今年も上高地の山々は私達を魅了してくれることでしょう。

汗かき雪かき

2008-04-21 14:34:16 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
いよいよシーズンの始まりです。
4月21日。3日後のシャトルバス開通に向けて、遊歩道の除雪が急ピッチで行われています。まだまだ風は冷たい上高地ですが、強い日差しの中での除雪は汗を拭いながらの大変な作業です。それでも、ちょっと手を休めて振り向けば、そこには白く輝く美しい穂高連峰が、今年も変わらぬ気高さで、私たちを見守ってくれています。

冬の上高地・2007-2008 その8

2008-04-05 16:59:23 | 自然・景観・気象(オリジナル記事)
冬季情報、最終回となりました4月4日(金)の様子です。すでに上高地は、春の陽気となり開山を待つばかりとなりました…。この日の天候は、晴れのち曇り、昼の温度が+8.5℃。この季節は、暖かさと寒さが交互にやってきます。数日前の新年度そうそうに寒波の影響で降雪があり、新たに20~30cm近く積もりました。というわけで4月4日現在の積雪(残雪)は、80cm前後はまだあります。昨年のように、残雪が非常に少ない開山とはならないかと思われますが、例年並みといったところでしょうか。この冬、隔週のペースでお伝えしてきました冬季情報にお付き合い頂き、有り難うございました。開山後は、リアルタイムな情報を、上高地からお伝えしてゆきます。県道・上高地公園線の開通は、2008年4月24日の予定です。(画像は、雪原となっている田代湿原から望む穂高連峰です。)

早春に歌う

2008-04-05 16:25:05 | 動物・野鳥・昆虫(オリジナル記事)
4月といえば人の世界では新年度、新しい生活の始まり!、鳥の世界では、越冬地から繁殖地へと渡る、新たな季節を迎えます。上高地という地域は、多くの野鳥たちが子育てに利用する場所で、春から秋にかけては50~70種もの野鳥たちと出会うことができます。寒さの厳しい冬は、留鳥と呼ばれる十数種類の野鳥たちが、厳しい環境と向き合いながら暮らしています。2月後半から4月上旬にかけて、寒さが緩み暖かさが戻ってくると、コガラ、ゴジュウカラなどの留鳥たちが歌い始めます。開山を迎える4月下旬頃には、越冬地で過ごしていた多くの夏鳥たちが戻り、求愛の歌を歌い始め賑やかになります。これからの季節が楽しみですね!!
4月4日に出会えた野鳥は、オシドリ(初認:♂1♀1)、マガモ、コガモ、オナガガモ(♂1♀1:上高地では超極めて稀です)、トビ、イカルチドリ、アカゲラ、コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイ(初認)、カワガラス、ミソサザイ、ウグイス(初認:♂1)、キクイタダキ、エナガ、コガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ホオジロ、カケス、ハシブトガラス、計22種。(画像はこの日、高らかに歌っていた小鳥たち。)