上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

流行ってます

2006-07-16 12:00:03 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
おや?倒木の上に小さなお地蔵様が・・・と思ったら、小石で積まれたケルンでした。もともとは登山者によって山頂や登山道沿いに作られるものですが、最近はこのように上高地の遊歩道沿いでも見られるようになりました。散策中の人々が少しずつ積んでゆくので、毎日形が違ってくるのです。絶妙なバランスで積まれたオブジェ。足を止めてちょっと眺めてゆきませんか?

衣替えしています!

2006-07-16 12:00:02 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
水辺の人気者のマガモとオシドリの雄たちが衣替えをしています。春まで着飾っていた繁殖羽と呼ばれる美しい羽毛が抜けて、雌の地味な羽毛によく似た非繁殖羽に変わってきたのです。図鑑などで美しい色彩と紹介される雄の姿はもうありません。夏の上高地を訪れた方から、「カモの雄はいないの?」とよく質問されるのもこの為で、「雌と思っていたものが実は雄だった!」なんてこともよくあります。10月頃から、また美しい羽に生え替わってゆきます。

ニョロニョロニョロ・・・

2006-07-16 12:00:00 | 植物(上高地ニュース)
この黒いニョロニョロ何だと思います?答えは、ヤチトリカブトの雄しべ。「トリカブト」という名は誰しも聞き覚えがあるはず。有毒植物・過去の物騒な事件…、一般的にあまり良いイメージはないけれど、花の作りは結構面白いんです。夏の頃につける紫色の花は、実は5枚のガク片が集まったもの。本当の花びらはというと、中を覗くと分かります。先端が紫色に染まった三角形の裂片2枚がそれで、この奥で蜜を分泌します。雅な紫と甘い匂いに誘われたハナバチは、花の奥に入り込む際にこのニョロニョロがお腹に触れて、花粉の授受が成立しているのです。