上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

~秋のキノコ観察会~

2014-09-29 13:26:34 | イベント(上高地ニュース)
9月27日(土)、秋のキノコ観察会が行われました♪
こちらは、初めての試みでしたが、当日参加者も含め、8名様で、田代湿原までキノコを探して歩きました。

まずは、ビジターセンター内で、きのこについてレクチャーを受けます。

世界でよく食べられているキノコTOP3とか毒キノコ御三家など、きのこに関する興味深いお話や世界最大の生物がキノコであるという驚きのお話も聞かせていただきました。

話がおもしろく、予定より遅れてフィールドに出発!!

きのこをひたすら探し、柄の色や、傘の裏側など観察します。



参加者の皆様が、観察力がすばらしかったのか、目敏く草むらの中の小さなキノコも見つけてくださいました。
実は、キノコの種類は大変多く、図鑑に載っていないものも多くあります。学者レベルの方でもわからないものがあるそうです。
なので、今回はきのこ図鑑を持参し、わからないものは図鑑で調べて、どれどれに似ているとか参加者皆で意見を出し合いました。

そんな中見つけたきのこ。

まず『ホコリタケ』



頭部に穴が開いていて、そこから胞子を飛ばします。このキノコを指で弾くと胞子がほこりのように舞い上がります。

次に『オシロイシメジ』



おしろいをはたいたような真っ白いきのこです。

そのほかにも、スーパーでおなじみの『エノキダケ』の天然物や、ナラタケ、スギヒラタケなど、22種のきのこを観察することができました。
解散した田代湿原は、紅葉も進んでいて、樹によっては見ごろといえるくらいきれいでした。
最後に記念写真
  ↓↓↓



上高地は国立公園及び国の特別名勝・特別天然記念物にしていされているため、生物の採取が一切禁止されています。
そのため、今回の観察会は観察のみ。柄が見えなかったり、傘の裏が見にくかったりと、正直同定するのが中々難しいものもありました。
けれど、いままで苦手意識のあったきのこに興味を持つきっかけをいただけ、とてもよかったと個人的には思います。
穂高の紅葉もよい具合で、秋の上高地を堪能できました。
また、機会があったら是非企画していきたいです。