上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

気の早いナナカマド

2006-07-30 12:00:01 | 植物(上高地ニュース)
夏はこれからなのに、既に見事に紅葉しているナナカマドをみつけました。なかなか梅雨が明けずしびれを切らして顔を赤くしているのか、それとも恥ずかしがりやさんなのか・・・などと詩人きどりで眺めたりして。しかし本当のところは、虫や強風などによって木が傷つけられたことにより、葉が老化するために起こる現象です。今は人目を引いている彼らも、もう少しすれば他の葉より一足先に散ってゆかなければならない、ちょっぴり寂しい運命なのです。

名前はコケでも

2006-07-30 12:00:00 | 植物(上高地ニュース)
モウセンゴケ。実はコケではないんです。食虫植物。この字の通り、虫を食べます!?食虫植物が生育している場所は、痩せている土地や酸性が強い(植物は酸性土壌が苦手なものが多い)湿地帯のような所です。こんな植物が育たない過酷な環境で生き延びようと必死に進化をとげ、その結果、虫を食べて栄養を補給する能力を身につけたのです。モウセンゴケは葉に長い腺毛が生え、その先から粘液を出して昆虫を捕らえ、消化酵素を分泌し、自力で昆虫を消化吸収します。