上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

夏の終わり その2

2008-08-31 09:32:51 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
 季節の変化がもっともわかりやすい田代湿原。ほんのりと草紅葉が始まっています。2週間ほど前までは、木陰の少ないこのあたりの遊歩道を歩く度に、木道の照り返しにクラクラして倒れそうだったのですが、今日はさわやかな風が吹き渡ってなんとも言えない心地よさです。周辺では2頭のサルが、のんびりとウワミズザクラの実を食べていました。

夏の終わり その1

2008-08-31 09:30:50 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
今朝の上高地、河童橋周辺の様子です。木々の緑はまだ青々と茂っていますが、空はすっかり秋の表情。今日で8月も終わりです。
不安定なお天気が続いていましたが、今日は雨の予報が思いっきりはずれて秋晴れの朝となりました。澄んだ空気のおかげで、焼岳はいつもより鮮やかに見えます。双眼鏡で山頂付近をのぞいたら、すでに10人ほどの登山者が立っていました。

ホバリングの名手

2008-08-25 18:15:01 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
上高地ではお盆が過ぎれば途端に涼しくなります。ススキもだいぶ目立ちはじめました。秋の始まりをしみじみと感じながら歩いていたら、ミヤマアカネに出会いました。これまた秋らしいですね・・・。笹の葉先に止まってしきりに首を左右に動かしていました。小さい頃は、よく目の前で人差し指をぐるぐるしてつかまえようとしたものですけれど、今回は写真を一枚だけ撮らせてもらって、そっと立ち去りました。

クラフト教室が開かれました(8/13~8/17)

2008-08-18 15:10:01 | イベント(上高地ニュース)
涼やかな風そよぐテラスでの、夏休み恒例イベント、パークボランティアさん主催クラフト教室の様子です。木の実や小枝など、並んでいる材料の中から好きなものを選んで、絵の具や接着剤を使って自由に作品を作り上げます。アイデア次第ではとても面白いオブジェが出来上がったりします。
子供たちが作っているのを見ていると、お父さんお母さんも作りたくなるようで、皆でワイワイ言いながら楽しむ家族もありました。

丸葉岳蕗と雲間紅日陰。(8/12)

2008-08-18 15:07:54 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
「マルバダケブキ(キク科)」で吸蜜中の「クモマベニヒカゲ(ジャノメチョウ科)」です。カタカナだとわかりづらいのですが、漢字にすれば、なるほど、いずれも特徴が見えてきます。先週、岳沢に登った時の写真です。上高地から2時間ほど、ヒュッテ跡を過ぎて標高2300mあたりに広がるお花畑の斜面を歩いていると、ヒラリヒラリと何匹もの蝶々が遊んでいました。よく見ると、ほとんどがベニヒカゲとクモマベニヒカゲ。お花目当ての山行でしたが、彼らのおかげで楽しさ倍増となりました。

砂かぶっちゃったの・・・(8/11)

2008-08-18 15:01:12 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
大正池でマガモの親子を発見。お母さんマガモと一緒にヨチヨチと歩く5羽のヒナ。かわいいので後を追いかけながら観察してみると、どうやらヒナたちにも性格の違いがあるようです。しゃがんでいる人の背後からズボンのボタンをつつくいたずら坊主君もいれば、お母さんの側を離れずにいる甘えんぼさんもいます。この子は妙に落ち着いていて、いかにも思慮深そう。みんな仲良く、大きくなるんだよ~。

森の仲間からのお願い

2008-08-10 17:57:25 | イベント(上高地ニュース)
パークボランティアさん主催の、夏休み恒例人形劇のひとコマです。今年もセンターテラスで行われました。人間から餌をもらい続けていたカモさんがお腹をこわし、森の仲間が心配して集まってくるというストーリー。近づいてきても餌はあげないでね、と彼らは私達に呼びかけます。最近の上高地ではホントに起こっていそうなお話・・・。手作り人形の動きももちろんかわいいのですが、それを見つめる子供達の表情が、またかわいいんです。

薬草にもなります

2008-08-04 15:12:21 | 植物(上高地ニュース)
夏の花は背高さんが多いですけれど、ゲンノショウコは散策路の足元で、草葉の陰から道行く人々を見上げています。いじらしいですね。ピンク色と白色、2色あります。ピンク色は関西方面に、白色は関東方面に咲くらしいです。上高地はちょうど真ん中あたりなので、両方とも咲いているということなのでしょうかね・・・。つい最近小梨平で、中間色のうす桃色ゲンノショウコもみつけました。

真夏の梓川

2008-08-04 15:10:22 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
標高1500メートルの谷間にふりそそぐ陽射しは、暑いというより痛いというかんじです。
木陰と日向の体感温度差が激しく、カンカン照りの河童橋周辺では日傘をさしながら歩く女性も多いです。子供たちはうれしそうに梓川に走り寄って水遊びを始めますが、あまりの冷たさに歓声ならぬ奇声をあげ、夏休みらしい賑わいの上高地であります。