上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

水の中のニリンソウ

2007-05-28 15:49:02 | 植物(上高地ニュース)
あら大変!先日の大雨で、明神周辺のニリンソウお花畑がすっかり水につかってしまいました。一緒に生えているフキの葉やフッキソウの花なども水中花のように水の中でゆらゆら・・・息苦しいのではないかしらとのぞき込みましたが、青い空がキラキラと水面に映って、意外に気持ちよさそうです。雨が降ったり風が吹いたり、このような厳しい自然環境の中でもきちんと毎年、期待通りに美しい花を咲かせてくれる可憐なスプリングエフェメラルたちの、不思議な生命力を感じた日でした。

おんぷ~♪

2007-05-27 15:05:44 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
上高地にも新緑が増え、歩いていると汗を欠くほど暑い日があります。
しかし曇っていたり、雨が降っていると気温が下がり肌寒い日も。昨日と今日では気温の差が10度近くなる日も。
上高地を歩いていると爽やかな風を感じることができます。
大正池に向かう、田代湿原手前の水溜まりには、ヤマアカガエルのオタマジャクシが!!この写真では少し分かりにくいかも知れませんが、♪のような形をしているのがオタマジャクシです。
小さくて、黒い葉っぱかなにかのクズのように見えますがよーく見てみると、動いているのが分かります。

快晴の上高地

2007-05-21 10:37:47 | 自然・景観・気象(オリジナル記事)
5月21日
快晴の上高地です!河童橋付近のベンチから見た河童橋と焼岳です。川沿いのヤナギの芽吹きが大分進み、右岸の方にはチラリと赤いドロヤナギの花なども見えています。こんな素晴らしい日の朝はたいてい冷え込みますから、今朝も最低気温は0度でした。寒いけれど空気が澄んで気持ちがよいものです。カラマツの枝先にも黄緑色の新芽が付いているのが遠目でも見えるようになって、上高地もようやくまぶしい新緑の季節が訪れようとしています。

小さな演奏家たち?

2007-05-21 09:19:04 | 植物(上高地ニュース)
彼らの名前は「コチャルメルソウ」。なにやら不思議な名前ですが、花の形がラッパのようなので「チャルメラ」から名前をもらったというわけです。高さは僅か8センチほどで、ご覧のように色も目立たないためなかなか気付いてはもらえません。でもよく見れば、かわいらしいラッパの花からは、かすかな音色さえ聞こえてきそうです。彼らは群生しますから、目が慣れると次々と視界に入ってきて、散策中に見つけだすのが楽しくなります。

見頃を迎えています。

2007-05-20 12:36:36 | 植物(上高地ニュース)
大正池に向かう梓川コース、大正池の手前のハルニレの林には、黄色の花を付けたオオバキスミレが見頃を迎えています。
大正池の手前には、大きな群落があり、よく見てみると林の奥まで濃い緑色の葉と黄色の花でいっぱいです。
皆さん河童橋を目指し、早足で歩いているので気付かない方も多いのではないでしょうか?

ケショウヤナギの花

2007-05-13 14:28:50 | 植物(上高地ニュース)
明神橋のたもとでケショウヤナギの雄花をみつけました。上高地では真っ先に芽吹き始めるケショウヤナギ。今、少しずつ淡い緑色の新緑で枝先を飾りつつあり、同時に小さな花も咲かせようとしています。遠くから眺めて青々とした緑色をしているのが雌の木。なんとなく赤茶色っぽく見えるのが雄の木です。雄花がこのように赤みを帯びているので、雄株の芽吹きは全体的に赤っぽく見えるのです。

芽吹いてきました。

2007-05-13 08:37:48 | 植物(上高地ニュース)
1㎝に満たないくらいでしょうか。カラマツがようやく芽吹き始めました。梓川の右岸遊歩道から対岸のカラマツ林を眺めると、うっすらとですが緑を身にまといつつあるのが分かります。実際に手にとって触れてみると、とげとげした見た目とは裏腹に柔らかく、生命力の強さと優しさが伝わってきます。新緑の香りが漂い始めるまで、あと2週間ほどかかるでしょうか。鮮やかな緑が目に眩しい季節が待ち遠おしくてたまりません。

うまいんだな~これが。

2007-05-09 10:03:41 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
春の上高地は楽しい発見がいっぱい。よく晴れたあたたかい日には日だまりでお食事中のニホンザルに会えることもあります。この日は5匹ほどのサルの群が明神館の裏手で夢中になって大好物のオオウバユリの根を掘り出していました。まだモコモコの長い冬毛をまとったままで、掘り出した根に付いた土をパタパタと軽く払っては幸せそうな表情で口に運んでいました。

う~、眠い・・?

2007-05-06 10:52:56 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
春眠暁を覚えず、でしょうか?いやいや、実は彼、ビジターセンターの外ガラスに激突してしまい脳震盪を起こしている最中なんです。ガラスに映った自分の姿に見とれてしまったのか、居眠り飛行をしていたのか定かではありませんが、なんだかとっても苦しそうです。頭上の鮮やかな黄色い線が特徴のキクイタダキという山野鳥で、ピンポン玉に尻尾をくっつけたくらいの大きさです。心配で見守ること15分、パッと目を見開いたかと思うと瞬く間に飛び去っていきました。よかった、よかった。