今日は開山祭が行われました。朝から雪が降っていて、どうなることかと思っていましたが、開山祭を始める頃雪も上がり青空も見えてきました。アルプホルンの演奏で幕を開け、1年の安全を祈願する神事、鏡割り、獅子舞が行われました。寒い中沢山のお客さんが集まって開山祭を楽しんでいたとおもいます。いよいよ上高地のシーズンの幕開けです。
大雪の影響で、森にはまだ多くの雪が残り、野鳥たちの餌探しも大変なようです。日当たりが良く、雪解けの進んでいる梓川のほとりの雪解けで露出した地面では、コガラ、ヒガラなどのカラ類や、アオジ、ルリビタキなどの、多くの野鳥が餌探しに夢中です。そっと、観察してみましょう。
今年は例年に増して雪が多く、穂高連峰は雪に覆われています。岳沢もたくさんの雪に埋もれている状態です。梓川両岸のケショウヤナギは枝先が赤くなり少しづつですが春に近づいています。しかし上高地にもまだまだ沢山の雪。大正池、明神池に靴で行けるようになるまでには、まだまだ時間が掛りそうです。。。
大雪の被害で始まった2006年ですが、上高地も例外ではありません。写真のようにビジターセンター入口も始めはスッポリ雪の中。たどり着くのに一苦労でした。雪の下で、春の日差しを待ちわびる花々、雪解けが長引けば今年は例年より開花が遅れてしまうかもしれません。近くて遠い春。どんなに開花が遅れても、雪の重さに負けることなく、元気に強く、きれいな花を咲かせてほしいものです。
冬の長い眠りから目覚めたばかりの上高地。例年にない残雪の多さに日々の除雪はままならず・・・それでも少し周囲を歩けば様々な発見に心は踊ります。ふと見上げた岩壁には凍てつく刃が鋭く美しい輝きを放っていました。冬の名残と春の兆しが同居する季節です。