上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

ベンチの上に砂??

2007-04-29 14:37:35 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
 昨日、日中は吹雪だったのですが、夜になり天気も回復、月が出ていたので夜の散歩にいきました。月明かりを頼りに歩きました。夜の上高地は少し怖いような気もしますが、夜だからこそ見れる景色も有ります。ベンチの上には真っ白な雪、穂高連峰や六百山、霞沢岳の雄大な景色。昼見るのとはまた少し山の雰囲気も変わりとても良いです。山にはまだ沢山の雪が積もっているので、より一層、夜の暗さに映えてみえるのかもしれません。しかし、上高地の夜はまだまだ寒い。地面が凍って滑ることも多々ありました。

オシャレなネコヤナギ

2007-04-29 10:43:55 | 植物(上高地ニュース)
川沿いの遊歩道を歩くと時々見かけます。暖かそうなそうな毛皮のコートを身にまとい、洒落た帽子をかぶっているようで、万全の防寒体勢です。これはネコヤナギの花に当たる部分で、帽子状のものは芽鱗といって、冬の間花を覆っていたものです。まだ風が冷たい上高地、早春の明るい光のなかで、この地の春の訪れがまもなくであることを告げているようです。「あつい、あつい」と、彼らが帽子とコートを脱ぎ捨てるのはいつになることやら…春風が待ち遠しい今日この頃です。

第39回上高地開山祭

2007-04-29 10:21:31 | イベント(上高地ニュース)
4月27日、河童橋畔において開山祭が行われました。入山以来、不安定な天候に悩まされていましたが、この日は山の神様が素晴らしい好天をもたらしてくれました。青空をゆうゆうと泳ぐ鯉のぼりは、今や開山祭のシンボル的存在。その下で約2000人の人々が山の安全を祈願し、開山を喜びあいました。

寒そうな木。

2007-04-22 14:20:22 | 植物(上高地ニュース)
上高地では散策路に雪が残っていたりと、下界に比べると春とはいえません。まだまだ上高地には防寒着が必要です。そんな上高地を歩いていると、皮が剥げてとても寒そうな木があります。この木はエゾヤナギという木です。なぜこの木の皮だけ剥がれてしまっているのでしょうか?これは木が病気などで剥がれたのではなく、どうやら猿が木の皮を食べ、剥がしてしまったものらしいのです。それにしても、なぜ決まったこの木だけを食べているのでしょうか?そんなに美味しいのでしょうか?とても不思議です。

化粧柳がもえている

2007-04-22 09:41:51 | 植物(上高地ニュース)
梓川の中州に見えるのは、枝を赤く染めたケショウヤナギの幼木たちです。花崗岩の白砂に運良く根付いた彼らは、仲良く肩を寄せ合い、今年も厳しい上高地の冬を乗り越えました。その赤色は注意深く見てみると、一部はピンク色がかっていたり、あるいはオレンジ色がかっている部分もあり、光の加減で見事なグラデーションを見せてくれます。思わず息をのむほどに美しい、まだ春浅い上高地の風物詩です。