シラカバの種が落ちていたので、そっと手の上にのせてみました。ちょっと触れるだけで、ひとつひとつの小さな種がこんなふうにパラパラとバラけて、アッという間に芯の細い棒だけになってしまうのです。羽根付の種は風にのって好きなように飛んでゆくわけです。立ち止まって遊歩道をじっとながめていると、このバラけた種がたくさん落ちているのがわかります。かわいらしい小さな星が足元に散りばめられているように見えてきて、なんだか楽しくなってきます。
河童橋周辺で、今年もたくさん実っています。こちらはビジターセンター前のコナシです。毎日少しずつ色が濃くなって、ちょうど良い具合に熟してきました。小さな宝石のような、なんとも言えない美しい色になりました。一般的には「ズミ」の名で知られているようですが、上高地ではやはり「小梨」の呼び名の方がしっくりきます。
この実を食べに、そろそろこのあたりにもお猿さんたちがやって来るころです。
この実を食べに、そろそろこのあたりにもお猿さんたちがやって来るころです。
窓枠に切り取られたこの風景を、館内でふと立ち止まって眺めている人の姿をよくみかけます。ひとあし早く色付いたサクラの紅葉が、人々の目を引くのですね。この場所に大きな窓を設けたのは設計者のこんなねらいだったのかどうかはわかりませんが、まるで一枚の絵画を鑑賞しているような気分になってきます。
先日の新聞で発表された長野県内の紅葉情報によると、上高地周辺の見頃は10月17日頃と予想されていました。あとひと月・・・次第に変化してゆく色彩を、この窓から日々楽しむことにしましょう。
先日の新聞で発表された長野県内の紅葉情報によると、上高地周辺の見頃は10月17日頃と予想されていました。あとひと月・・・次第に変化してゆく色彩を、この窓から日々楽しむことにしましょう。
小さい秋いっぱいの上高地です。河童橋のたもとでは、コナシの木の下で、ヘビノボラズ(メギ科)の実が真っ赤になりました。葉っぱの付け根に長いトゲトゲが付いているので、ヘビもいやがって登らないのだそうです。で、名前がヘビノボラズ。小梨平キャンプ場を歩くと時々みつかります。透き通った小さなブドウのような房が、かわいく風に揺れています。
ここ数日、毎朝こうしてオシドリが清水橋の欄干に集っています。夏の間は、雄も雌と同じ羽色になってしまうので、あの美しい姿はまだ見られません。
井戸端会議ならぬ川端会議・・・?あるいは霧のたちこめる清水川の美しさにみとれているようにも見えます。
彼らにとってみれば、子育てもひと段落して、厳しい冬が始まるまでの、束の間の平和な日々なのかもしれませんね。
井戸端会議ならぬ川端会議・・・?あるいは霧のたちこめる清水川の美しさにみとれているようにも見えます。
彼らにとってみれば、子育てもひと段落して、厳しい冬が始まるまでの、束の間の平和な日々なのかもしれませんね。