上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

大正池にカワセミ現る!

2007-08-28 21:33:40 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
「飛ぶ宝石」とも呼ばれるカワセミは、平地の水辺を主な生活の場にしています。標高約1,500mに位置する上高地では、カワセミを見ることはまずないのですが、静まり返った夕方6時を回った大正池のほとりに、1羽のカワセミの姿がありました。胸のあたりが黒ずんでいるので幼鳥のようです。幼鳥はしばらく親と過ごした後、親の縄張りから旅立ってゆくので、移動の途中に立ち寄ったのでしょう。春や秋の「渡り」のシーズンには、普段その地域で見ることがないはずの、“サプライズな野鳥”に出会える可能性があるのです。

香りを放っています

2007-08-24 14:42:13 | 植物(上高地ニュース)
散策中に「おや?この甘い香り、なんだろう」と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか。これからの季節、カツラも香りますが、今はこのクサボタン(キンポウゲ科)がほのかな香りを放っています。葉がボタンの葉に似ているので“クサボタン”と名づけられたそうです。花は小さいのですが、くるんとカールした、上品な薄むらさき色です。この後、種になるに従ってポヤポヤの長い毛が伸びて、あっという間に大変身を遂げるのです。

おそろいの白帽

2007-08-17 15:08:02 | 植物(上高地ニュース)
こんなトリカブト、初めて見ました。清水川沿いの、ヤチトリカブトの中のひとつです。花全体の色素が薄くなっているのものは時々ありますが、花びらの一部だけが白いのです。専門的には、花を雨露から守る役目を果たしている「上萼片」と呼ばれる部分。そこだけが白いので、まるで運動会の帽子をかぶった小学生みたいです。不思議なかわいい現象です。

河童橋からの夕焼け

2007-08-16 11:44:29 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
8月11日夕方。
遠くでゴロゴロと雷の音が響き、また今日もひと雨来るのかな、と覚悟しながら空模様をうかがっていたのですが、結局雨にはなりませんでした。そのかわりに、こんなに美しい、かみなり様の置き土産が・・・。この夕焼けに気づいた人々が、キャンプ場やホテルからカメラ片手に飛び出してきて、夕暮れの河童橋上で撮影会が始まったのでした。

恒例&好評! 夏休みイベント

2007-08-11 14:42:11 | イベント(上高地ニュース)
お天気が続き、上高地は家族連れで賑わっています。本日からビジターセンターのテラスでは、人形劇やクラフト教室などのイベントが始まりました。いずれもパークボランティアさんたちがこの日のために着々と準備をし、大人から子供まで楽しめる内容になりました。写真は人形劇の様子ですが、愛らしい手作りのマガモやウサギの人形たちは、上高地の青空の下で、まるで生命を得たように活き活きと見えました。

ちいさな哲学者

2007-08-06 10:27:17 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
ここ数日、葉っぱの上で日向ぼっこをしているのをよく見かけます。セマダラコガネ。図鑑によると背中の斑紋は変化が多いらしく、確かに比べてみると、みんなそれぞれ少しずつ模様が違っています。
この虫、私が見かける時はいつもじっと葉っぱにしがみついたままで、ただ小さな触覚だけをひょこひょこと動かしているのです。最初のうちはチラリと見て通り過ぎていたのですが、だんだん彼らの存在が気になってきました。いったい何を考えこんでいるのでしょう。

タマゴタケ

2007-08-03 14:25:35 | 動物・野鳥・昆虫(上高地ニュース)
ようやく上高地も梅雨明けをしました。
きのこと言ったら秋のイメージなんですが、雨が続いていたこの時期にも歩いていると、あちこちできのこを目にする機会が多いです。
大正池に向かう林間コースを歩いていると、とても目をひくきのこを発見!!赤くてとても大きなきのこです。色はとてもドクドクしいのですが、食べるとおいしいようです。去年もこのきのこが生えていたのですが、帰りに写真を撮ろうと思っていたら、もう誰かに採られなくなっていました。今年は大きくなったきのこを写真におさめることが出来ました。

穂高連峰 夏の顔

2007-08-01 15:31:46 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
7月31日(火)
こんなに晴れたのは本当に久しぶりです。夏というよりは、秋晴れを思わせるような爽やかさでした。たいてい夏の穂高は、朝にはきれいに見えていてもお昼頃には雲がかかり始めるものなのですが、今日は夕方まで快晴状態が続きました。焼岳や西穂高岳も、双眼鏡で山頂付近をのぞきこむと、たくさんの登山者が、赤や白のTシャツを着て立っているのが見えました。絵葉書やポスター等でも見慣れているはずなのですが、河童橋に立って見上げるこの風景は、決して見飽きることがありません。