上高地ビジターセンターだより

上高地ビジターセンターから季節・自然の情報をお届けします

マムシグサの実

2007-09-30 15:04:39 | 植物(上高地ニュース)
赤いとうもろこし・・・ではありません。マムシグサ(サトイモ科)の実です。茎がマムシ模様をしていて、背丈が1メートルほどあります。笹薮の中からひょっこり顔を出しているのでとてもよく目だちます。上高地では遊歩道沿いに時々見られます。この仲間は種類が多く、背の低いテンナンショウも同じように赤い実をつけます。宝石のように美しい輝きを放っていますが、じつは毒にも薬にもなるという代物です。

朝6時の焼岳

2007-09-23 14:25:43 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
9月22日、朝の河童橋です。次第に日の出が遅くなり、最近は朝の5時ではまだうす暗いです。5時半ごろから明るくなり、6時には焼岳や西穂の山頂にも朝日が当たります。谷間に位置する上高地全体にまで日が差し込むには、もう少し時間がかかります。刻々と表情を変えてゆく山々を眺めながら、朝の香りに包まれる・・・静かで贅沢なひとときです。

きのこ三兄弟♪

2007-09-19 10:40:16 | 植物(上高地ニュース)
ぼくたち「ホコリタケ」。この穴から時々胞子を飛ばすから、こんな名前になっちゃったけど、「タヌキノチャブクロ」なんていうかわいい別名もあるんだよ。今年はぼくたちの仲間がたくさんいるから、散策中に探してみてね。よく晴れた日なら指先でそっと突付けば胞子を飛ばしてあげるよ。でもぼくたちのほっぺたはとってもデリケートだから、やさしく触れてね。

オオカメノキの実

2007-09-13 16:41:57 | 植物(上高地ニュース)
清水橋のたもとでオオカメノキの実が道行く人々の関心を集めています。大きな緑色の葉と真っ赤な実の、色彩のコントラストが美しく、とてもよく目立つのです。別名を「ムシカリ」と言うだけあって大きな葉は虫食いだらけ。春先にはガクアジサイのような白い花を咲かせていたのですが、ようやく実が熟しました。そのうちに、猿たちがねらってやって来ることでしょう。
下を流れているのは、もちろん清水川の湧水です。

落ち葉

2007-09-05 15:18:32 | 自然・景観・気象(上高地ニュース)
9月5日
真夏の喧騒が嘘のよう。今日の小梨平キャンプ場は静かで、遊歩道は時々人が往来する程度です。全体的にはまだまだ紅葉といった雰囲気ではありませんが、散策中にさまざまな「小さな秋」に出会えます。足元に落ちている大き目のサクラの葉はシウリザクラです。赤くなったり黄色くなったり、環境によって色の出方は違うようです。今日は午前中に少し風が吹いたので、頭上からハラリハラリと落ちてきました。
紅葉が見頃を迎える来月中旬まで、こんな散策を楽しんでみませんか?