「あの白い泡がモリアオガエルの卵塊です。卵は時々見かけますが、親の姿はほとんど見られないんですよね・・・」と、ガイドウォークでお話をしていたら、なんとひょっこりと現れたではありませんか！「それってボクのこと？」と言わんばかりのとぼけた表情。雨蛙よりちょっと大きめ。こんなタイミングで会えるなんて、今年は運が良さそうです。
徳本峠登山道沿いで見つけました。羽の模様に、漢数字の「八」を逆さにしたような黄色の筋があることが名前の由来ですが、この蝶には春型と夏型の２タイプの色があり、写真の蝶は明るい色の春型です。夏型は全体的に黒っぽく、「八」の字が白くてよく目立ちます。早朝で、まだ羽が湿っていたのでじっと葉の上に止まっていました。近付いても全く逃げようとせず、たくさん写真を撮らせてくれました。
第２３回上高地音楽祭のゲストは「トワエモワ」さんと「あしびきコーラス」の皆さんでした。会場となったビジターセンター前。咲き始めたコナシの木の下には大勢の方々が集まり、息の合ったお二人の美しいハーモニーを楽しみました。『誰もいない海』はくちずさんでいる方も多く、ゲストと会場の方々が一体となって盛り上がり、素敵な音楽祭になりました。
ようやく上高地も新緑に包まれ、気持ちがいい季節になってきました。今年で第６１回を迎えたウエストン祭が６月３日に行われました。
残雪の残る六百山、霞沢岳を背に小学生の歌声が響きわたっていました。
残雪の残る六百山、霞沢岳を背に小学生の歌声が響きわたっていました。
ハルニレはちょっと変わった木です。ようやくあたたかくなり、他の木々がそろそろ芽を出そうかなと考えている頃に、まずは人知れず地味な花を咲かせ、それからアッという間に小さな緑の種を実らせます。葉っぱを出し始めるのは、他の木々がもうすっかり新緑に彩られるちょうど今頃です。だから今のハルニレはこんな感じなのです。たわわに実った種と出たての葉。これをおサルが狙うのです。ハラハラと緑の種が降ってきて、頭上で「パキパキ」と音がしたら、それはおサルさんがハルニレの小枝を折って種を食べている証拠です。