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怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

沖縄県知事選:玉城氏当選は歴史的快挙、次は、沖縄の心をアメリカ世論に届けること

2018年10月02日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

【1】 9月30日投開票の沖縄県知事選は、辺野古移設反対の玉城デニー氏が、政府全面支援の佐喜眞淳(さきまあつし)氏を破り、予想外の8万票もの大差で勝利。

山形の地でテレビを見ていて、思わずバンザーイ!

政府権力側のさまざまな圧力や利益誘導、懐柔策を受けながらも、玉城氏を当選させた沖縄県民のみなさんに深く敬意を表します。

沖縄の未来、日本の未来のために本当に良かったあ。

【2】 同時に、感激しながらも、すぐに頭に浮かんだのは9月29日に見てきた「ドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実」でした。

この映画は福島県知事佐藤栄佐久氏が「汚職事件」という検察・マスコミ・司法一体の国家的でっち上げによって、どのようにして知事辞任へと追い詰められ、逮捕、起訴されていったかのドキュメンタリー映画です。

2011年の3.11東日本大震災と福島原発のメルトダウンから5年前、2006年9月27日、何者かが作り上げた「謎の収賄事件」によって佐藤栄佐久氏は福島県知事を辞任させられたのです。

私も映画を見るまではうっすらとした記憶の中で「汚職なんて、何やってんだ」と思う程度でした。

しかし、映画を見て、パンフレットを読む中で、日本の底を覆う暗さに慄然(りつぜん)とする思いでした。

2012年の最高裁判決に対する佐藤栄佐久氏の声明文にはこうあります。抜粋します。

「私は知事在任中、東京電力福島第一・第二原発での事故やトラブルを隠蔽する国や電力会社の体質に、福島県210万県民の安全のため、厳しく対峙していました。国から求められていたプルサーマル実施についても、県に『エネルギー政策検討会』を設置して議論を重ね、疑義ありとして拒否をしていました。事件は、このような『攻防』を背景に起きました。・・・確定した二審判決である東京高裁判決は、大変奇妙なものでした。私と弟の収賄を認めたにもかかわらず、追徴金はゼロ、つまり『賄賂の金額がゼロ』と認定したのです。そして判決文では、『知事は収賄の認識すらなかった可能性』を示唆しました。ならば無罪のはずですが、特捜部の顔も立てて『実質無罪の有罪判決』を出したのです。・・・。      平成24年(2012年)10月16日」

佐藤栄佐久氏は原発という国策に抗いました。

 今回、玉城氏は沖縄県知事として、米軍の辺野古への最新鋭基地建設に反対しています。

今から、もしもの時への反撃の準備を固めつつ、沖縄県民の安全と世界の平和のために頑張ってもらいたい。

そして私たち本土の人間も一体となってたたかっていきたいと思うのです。

【3】 今後の辺野古新基地建設阻止のたたかいのために、私の提案は〝米国世論への集中的働きかけ“です。

マスコミ各紙は、安倍首相と玉城県知事との対話を煽り始めていますが、果たして有効でしょうか?

もともと安倍首相には、この問題への当事者能力があるのでしょうか? それが問題です。

北朝鮮の拉致問題を見ても、安倍首相は就任以来、「拉致問題の解決」を叫び立てていますが、何ら成果を上げていません。「対話なしの圧力一辺倒」路線では、戦争でもしない限り解決しないでしょう。それなのに、アメリカが対話に踏み切ったら、突然、安倍政権も対話するというのです。

安倍政権の自主性の無さ、アメリカ一辺倒ぶり、言い換えれば日本国民無視、ここに極まれりです。

こんな政権に、アメリカとの基地撤去の交渉を託して大丈夫でしょうか?

逆に、アメリカの立場になって考えてみましょう。

アメリカだって、基地反対の世論が包囲するようなところに新基地を建設するメリットがあるでしょうか?

ありません。かえって基地の安全な運用を心配してしまうのではないでしょうか?

真実は、実は、日本政府が辺野古への新基地建設をアメリカにお願いしているのかもしれません。これは、日本国民、沖縄県民に対する裏切りです。

私の提案は、アメリカ国民、アメリカ政府に対して、日本の、とりわけ沖縄の民衆の戦争反対、新基地建設反対の叫びを直接訴えかけようと言うものです。日本政府を相手にしても頼りにしないのです。

従来のような規模ではなく、300人から500人くらいの規模の代表団を派遣し、沖縄戦の体験者、原爆の被災者、米軍基地と軍人による被害者…をはじめとする老若男女、小中学生まで含めた大代表団がアメリカ全土を廻り、国民に訴え、政府、議会、軍人、マスコミ、文化人…と集中的対話を重ねるのです。沖縄の唄や踊りなどの文化を伝えるのも重要です。そして、なぜ平和を愛するのか、なぜ新基地に反対するのかを、アメリカ中の国民に訴えていくのです。

必ず、沖縄の心は、アメリカの人々に、そして世界中の人々に感動を与え、共感を呼び起こすに違いありません。

そして、このための基金を、日本全土から集めましょう。わたしたちも頑張ります。

やればできます!!

 

 

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戦争の危機が少し遠のいた・・・米朝会談に拍手

2018年06月15日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

多くの日本のマスコミは6月12日の米朝首脳会談に批判的です。

「正恩氏『非核化』を約束」「期限・具体策に触れず」(6月13日、朝日)。「北、完全非核化約束」「米、正恩氏体制保証」「具体策先送り」(6月13日、山形新聞)・・・などと。

6月14日には、朝日新聞は1面トップで、米朝会談でのトランプ発言を取り上げ「『米韓演習中止』波紋、『非核化』確証得られぬまま発言」と報じています。

テレビ各社の報道もほぼ同様です。

しかし、これらの論調は客観的報道として妥当でしょうか?

歴史的米朝会談を報じるものとして、歴史の検証に耐えられるものでしょうか?

「どこかおかしい」「ピンとこない」と思いませんか?

 

今回の米朝会談について、私が第一に思うのは「戦争が一歩遠のいた」ということです。これは大きいほんとに。

「ミサイルが飛んでくる!」「防空演習を!」「北首脳部の斬首作戦?」・・・などということが報じられていた昨年と比べてどうでしょうか?

もし戦争になれば、一番の被害者は北朝鮮と韓国の何百万何千万という民衆です。

日本も安全ではありません。北朝鮮の何十何百というミサイルが日本の米軍基地に向かって飛んでくるでしょう。

核ミサイルもあったかもしれません。

 

非核化や拉致問題など課題は山のようにありますが、とりあえず話し合いで決着をつけようと動き出したのは間違いありません。

これを第一に評価せずに何を評価するのでしょうか!!

ノーベル賞ものかもしれませんね。

トランプ大統領は意外に「先見の明」があるのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

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日本、朝鮮、中国などの北東アジアを、戦争とテロの「第二の中東」にするな! ⑤世界の二つの潮流:軍事の力と平和の力

2017年10月16日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

今、世界は二つの大きな潮流がせめぎあっています。軍事の力と平和の力です。

「軍事の力」派の中心は、際限のない軍事的挑発を繰り返しているアメリカと北朝鮮です。そして残念なことに被爆国日本の安倍政権はこの片割れとなっています。

「平和の力」派の中心は、今年7月7日、国連で採択された核兵器禁止条約であり、これに賛成した国連加盟国193カ国中の122カ国でありその推進力となった国際NGO核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)であり、そしてこの力の源泉は被爆地であり、被爆者のみなさんの事実にもとづく叫びだったのです。今や、この平和の運動が世界を動かすもう一つの潮流となっていることを示したのが10月6日のICANへのノーベル平和賞授与だったのではないでしょうか。

 

[1、軍事の力]

  日本では、安倍首相の「北朝鮮の挑発」「世界中で圧力を」「国難突破」などの叫び声だけが大きく聞こえてきます。明日にも北朝鮮のミサイルが飛んできそうです。声高なスピーカーに惑わされて世界の潮流を見失ってはなりません。

アメリカ・トランプ政権も北朝鮮への圧力強化に躍起です。政治的、経済的、軍事的な圧力強化。とりわけ危険なのは軍事的圧力強化であり、偶発的な核戦争さえ引き起こしかねない状況になっています。

この危機を増幅させているのが北朝鮮の核とミサイルの開発ですが、同時に、アメリカの軍事的脅迫も凄まじいものがあります。韓国聨合ニュースによれば、16日から20日までの予定で韓米両国の合同軍事演習が始まったと報道されています。

これには、米原子力空母など約40隻の軍艦が参加し、戦闘攻撃機、攻撃ヘリ・アパッチ、高機能偵察機ジョイントスターズなど、最新鋭の軍事力が投入されるという。「原子力潜水艦には有事の際に敵の首脳部を排除するいわゆる『斬首作戦』を遂行する米特殊部隊の要員らも搭乗しているとされる」(聨合ニュース)。

[2、人間の常識]

私には理解できないことがあります。

それは、北朝鮮の核開発をこれほどまでに激しく糾弾しているアメリカ・トランプ政権や日本の安倍首相が自国の膨大な核兵器や「核のカサ」を「縮小しよう」と言わないことです。

122カ国の賛成で採択された国連の核兵器禁止条約にすら賛同しないことです。

「お前は核を持つな!」「開発するな!」「いつでも斬首できるんだぞ!」と強大な軍事力で脅す、なのに自分の核兵器は増強を続けている⁉ 

率直に言って、これはヤクザの論理ではないでしょうか?

両国の軍事力の威嚇競争、この結果の偶発的な戦争、核戦争の危機すら目の前に迫っています。

その結果は、北朝鮮をアメリカが支配するのかどうかにかかわらず、2500万もの北朝鮮民衆とそれに匹敵するだろう韓国民衆の惨禍です。

私たちは絶対に、この無謀で愚かな戦争を許してはなりません。

まして、日本がこの戦争に手を貸すことがあってはならないのです。

 

[3、平和の力]

平和のための努力は世界中に広がりつつあります。

平和のために私たちができることは無数にあるのです。

「認識不能なまでに黒ずみ、膨らみ、溶けた肉体の塊となり、死が苦しみから解放してくれるまでの間、消え入る声で水を求めていた、4歳のおいの姿が脳裏によみがえる」。

これは今年3月の核禁条約交渉会議で、広島の被爆者でカナダ在住のサーロー節子さんが英語で証言したものだそうです。(朝日新聞2017年10月8日版より

こうした非人道的な核の本質をまなび、広げることは大きな力となることでしょう。

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が昨春から始めた「ヒバクシャ国際署名」の運動は、今年の9月末までに515万の署名に達したそうです。2020年までに世界で数億人まで増やすのが目標だそうです。

福島などの「3.11ヒバクシャ」の間でも、交流・支援・連帯の運動が始まりつつあると聞いています。

1946年の設立以来、戦争や内乱、テロの激増の下で、世界中の難民の子どもたちを救済し続けているユニセフ(国連児童基金)の活動も広く支持されているのではないでしょうか。

これら一つひとつの活動が、「軍事の力」に対抗する「平和の力」として世界の潮流となりつつある、これは私たちに大きな勇気をあたえてくれるものです。

まずは、被爆国日本こそが「軍事の力」から「平和の力」に目覚め、核兵器禁止条約を積極的に担うように努力していきたいものです。

(この稿 完、20171018)

 

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日本、朝鮮、中国などの北東アジアを、戦争とテロの「第二の中東」にするな! ④安倍政権は和平への扉を閉ざすな!

2017年10月12日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

驚いたことに安倍政権は北朝鮮の「挑発行動」を非難しつつも、自らが戦争にまっしぐらとなっているようです。

それを痛感したのが最近の3つのできごとです。

安倍首相は、和平への扉を、ひとつ、また一つ・・・と閉じているのです。

[出来事その1] 「対話による問題解決の試みは、無に帰した」9月20日):

国連総会で安倍首相は「(北朝鮮との)対話による問題解決の試みは、無に帰した」と述べ、圧力を前面に打ち出した。これまでの「対話と圧力」から、事実上の転換ともとれる立場を鮮明にした。(2017年9月22日朝日新聞より)

驚きです、「対話」を放棄してどんな解決策を見いだせるというのでしょうか。武力討伐一直線になってしまうのでしょうか。

そもそも、安倍首相は、いつ北朝鮮との対話に努力をしたのでしょうか? 

「対話と圧力」というスローガンは掲げていましたが、それは「圧力強化一辺倒」を誤魔化すための大風呂敷に過ぎなかったのでは。そして今や誤魔化しの風呂敷も不要になったというのでしょうか。

[出来事その2] 韓国政府の人道支援(約9億円)に日本政府が反対

この報道にわが眼を疑い、北朝鮮民衆の苦しみを思うとき怒りに胸が震えました。

韓国政府が同じ朝鮮民族として決めた人道支援に対して、菅官房長官が「圧力を損ないかねない行動は避ける必要がある」と述べ、「韓国側に対して、慎重な対応を求めていきたい」と述べたというのです。(2017年9月22日朝日新聞より)

同じ朝日新聞によれば、韓国が決めた人道支援の内訳とは、①国連世界食料計画(WFP)の栄養強化事業と、②国連児童基金(ユニセフ)のワクチン・医療品支援事業。いずれも妊婦や児童らが対象だというのです。

このような同じ民族としての人道支援に他国が反対する、今まで聞いたこともない冷酷で無慈悲な隣国への内政干渉です。

このような圧力路線が平和をもたらすのでしょうか? 

戦争への憎悪を煽り立てるだけにすぎないと思いませんか?

[出来事その3] 河野外相が北朝鮮との断交、各国に呼びかけ

同日の朝日新聞に小さく載ったのがこの記事です。

これにもびっくりしました。

9月21日、アメリカのコロンビア大での講演で、北朝鮮と国交を結んでいる各国に「外交、経済関係を断つよう強く要求する」と呼びかけたというのです。

世界の平和と安定のために奔走するはずの外務大臣が、率先して「対立国」との断交を、世界に呼びかける・・・⁈ 

たとえ戦争中であっても、水面下で敵国とも交渉し、より有利な和平の実現に努力するのが外務大臣の仕事なはずなのに、河野外相はまったく逆の方向に突進しています。

ふっと思ってしまいました、こんなにも狭量な対応しかできない日本は「ジャイアン」のようなトランプに付き従う「スネ夫」こと安倍の図式なのかも…と。

第二次大戦に踏み込んでいった時の戦前の日本外交を連想するのは私だけでしょうか?

 

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日本、朝鮮、中国などの北東アジアを、戦争とテロの「第二の中東」にするな! ③ 「飢餓人口8億1500万人」!

2017年09月23日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

戦争一歩手前のこぶしを振り上げている安倍首相にお聞きします。

あなたは『「飢餓人口」増 8億1500万人』と報じた2017年9月16日付けの朝日新聞をご覧になりましたか?

あるいは他社の新聞などでご覧になりましたか?

ご覧になって、どう思いましたか?

2016年は対前年比で3800万人も増加したそうです。

「飢餓人口が全人口に占める割合も対前年比0.4ポイント増の11%。また飢餓に苦しむ子どもも多く、身長が年齢平均を著しく下回る5歳未満の子は1億5500万人に上った」と報じられています。

「飢餓人口8億1500万人」、これはイラクやシリアでの戦争、アフリカでの内戦…など、まさに"戦争”が最大の原因です。

こんな悲惨な現実を前にして、あなた方世界の指導者は「自分に責任はない」「自分は無関係だ」と考えますか?

私はそうは思いません。

安倍首相、あなたのような巨大な権力を持ち合わせてはいませんが、それでも、「世界の悲惨、とりわけ何百万人もの中東の難民と死者に、日本国民の一人として責任を感じる」「中東崩壊の始まりとなったイラク戦争を止めるために何もしなかった自分が恥ずかしい」と思うのです。

アメリカがでっち上げた「大義」とその後のイラク攻撃に手を貸した日本の政治指導者として、あなたは責任を感じませんか?

恥ずかしいと思いませんか?

 

平和のために、世界の人々がまず実行すべきは、これら飢餓に苦しむ8億もの人々に支援の手を差し伸べることではないでしょうか?

安全に暮らすこともできず、世界のどこにも居場所を見いだせず、人間として基本的な教育の権利さえ奪われている何億もの人々に、人間としてできる限りの連帯を表わすことではないでしょうか?

ユニセフ(国連児童基金)を通じた支援に加わるのもその一つでしょうし、敵対している北朝鮮に人道支援を行なおうとしている韓国政府のようなあり方もあるでしょう。

 

そして、これらの悲惨の最大原因が戦争である以上、戦争を阻止するために、世界中から、一人一人が声をあげることではないでしょうか?

日本人は第二次世界大戦で、広島と長崎の原爆で、沖縄の残虐な戦争の真実で、戦争の悲惨を知り尽くしています。

だから戦争に反対するのではないでしょうか?

北朝鮮との戦争は、例えアメリカと日本が勝ったとしても、2500万人もの北朝鮮国民を「死か難民か!」に追い込むものです。

ひいては中国、朝鮮、日本などの北東アジアを「第二の中東」にするものです。

私は断固として、北朝鮮との戦争に反対します。

あくまでも問題の平和的解決を追求する、これが平和国家日本の道だと考えます。

あなたはどう思いますか?

戦争を阻止するために、問題の平和的解決のために、今こそ、一人一人が声を上げよう!

 

 

 

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日本、朝鮮、中国などの北東アジアを、戦争とテロの「第二の中東」にするな! ②一人ひとりが戦争反対の行動を

2017年09月06日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

あなたは今の世界をどう見ますか?

 

[1] 北朝鮮をめぐって世界は緊張の一途をたどり、危機の瀬戸際にあります。

核の暴発さえ、いつ起きても不思議ではない、今や、核戦争一歩手前に来ているのかもしれません。

広島、長崎の惨劇と数多(あまた)の不幸・・・、人類は何をまなんだのでしょうか?

「あの悲劇を二度と繰り返してはならない」との訴えは、今や世界の大きな流れになろうとしています。

7月に国連で採択された核兵器禁止条約はその確かな一歩なのです。

ところが「積極的平和主義」の旗を振りかざしていた安倍首相とその政権は、核軍縮のこの大きな潮目に背を向け、核兵器禁止条約に参加しないというのです。

8月9日の「長崎原爆の日」に被爆者代表は、安倍総理に向かって「あなたはどこの国の総理ですか。私たちを、あなたは見捨てるのですか」、「今こそわが国が、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」と迫ったと報道されています。

すごい! 勇気ある発言です。

これが被爆者の゛心″ではないでしょうか。

 

[2]  アフガン・イラク戦争以来の中東の危機、爆撃とテロの応酬、そして数百万単位の難民の悲劇・・・人間の英知はどこにいってしまったのでしょうか?

2003年、アメリカは「イラクに大量破壊兵器(核兵器)がある」と大騒ぎをし、イギリスなどと「有志連合」をつくってイラクに攻め込み、フセイン体制を打倒しました。しかし大量破壊兵器はありませんでした。結局、平和を手繰り寄せたのではなく、世界中に「イスラム国」などのテロを蔓延させてしまいました。

中東の民衆は殺戮の応酬という地獄にあえいでいます。

今、最もひどい状況のシリアだけでも、推定死者は47万人、負傷者数は190万人、国外のシリア難民は583万人を超え、その8割が女性と子供であるという。

(ジャニーン・デイ・ジョバンニ著 古屋美登里訳 亜紀書房刊 『シリアからの叫び』から)

アメリカのイラク戦争とそれに追随した日本の選択は正しかったのでしょうか?

また、当時声を上げなかった多くの日本人は正しい判断をしたのでしょうか?

 

[3] 今また、アメリカは第二のイラク戦争を狙っているように思えてなりません。

日本、イギリスなどは積極的にアメリカの戦争政策に加担しつつあります。

アメリカとその同盟国は、イラクの時よりも巧妙に、残忍に、北朝鮮の金正恩政権を打倒しようとしているのではないでしょうか。

聞くだけでもおどろおどろしい「斬首作戦」はその典型でしょう。

世界政治で、こんな身の毛もよだつような言葉が茶の間のテレビから語られるとは!

北朝鮮は「独裁」とはいえ一つの国家です。この首脳部を「斬首する」、これはテロリストの用語ではないのか!

北朝鮮の人口はおよそ2500万人、北朝鮮との戦争は2500万人に゛死か難民か”の選択を迫るものとなるのではないでしょうか?

日本、朝鮮、中国、ソ連が中東のようなテロと殺戮の地域となる危険・・・

戦争を起こしたアメリカ本国にはなんの被害も無いかもしれません。

これでも日本はアメリカに追従して戦争に突っ走るのでしょうか?

 

[4] 最近、ふっと思いだしました。子供のころ聞いた「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」ということわざを。

この意味について辞書などを見ると次のように書いています。

「追い詰められて逃げ場を失ったネズミ(窮鼠)は死にものぐるいで猫に噛みつくという意」とありました。

北朝鮮に対しては「対話と圧力で」と言いつつも、実際は圧力強化一辺倒の安倍政権、

これでいつになったら対話ができるのか?

イラクのフセイン政権のように武力で倒し、処刑し、傀儡政権をつくる・・・こののちに「対話」が始まると言うのでしょうか?

これでは「対話」とは言わない、「武力討伐」です。

以前、米ソ対立の時代、「悪の帝国ソ連」と罵り(ののしり)、両陣営が核兵器の増強を競っていました。

しかし、人類の英知によって両陣営は核の競争から「平和共存的」競争に変わっていきました。

それから数十年後、「社会主義ソ連」は崩壊し、ドイツは統一されました。

これは核戦争による勝負ではなく、平和的な、しかし熾烈な経済と文化の競争による勝負だったと思います。

アメリカと日本の為政者に訴えます。

北朝鮮を逃げ道のない「窮鼠」にしてはならない。それは北東アジアを「第二の中東」にすることです。

北朝鮮の「脅威」を煽り、圧力一辺倒に突進することは戦争の危機を高めることです。そうではなく、北朝鮮をいかに対話と平和的な競争の道に引き込むか、それが問われているのではないでしょうか。核の恐怖を体験した日本だからこそできる平和への世界戦略があってしかるべきなのです。

安倍首相は平和に背を向けています。

その具体的な典型的事実が、今年の国連で世界の122か国もの賛成によって採択された核兵器禁止条約に被爆国日本が加わらないという驚くべき出来事なのです。

安倍首相の平和とは、そもそもどんなものなのでしょうか

 

 

 

 

 

 

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日本、朝鮮、中国などの北東アジアを、戦争とテロの「第二の中東」にするな! ①圧力路線は戦争への道

2017年08月02日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

仕事で多忙のために時間が無い。無理をして夜中までパソコンや書きものをしていたら病気になってしまった。

人間ドックでお医者さんからは「夜ご飯は午後9時までに、睡眠は今日中に」ときつく言われてしまった。

そんなわけだから、この原稿も走り書きを勘弁して。

 

8月1日の新聞に「日米首脳 対北、圧力強化で一致」(山形新聞)と大見出しが出ていた。

一度は「そうかあ」と読み過ごした。

「あれっ」と気になり、もう一度読んでみた。

みなさんは「おかしい」と思いませんか? 「圧力強化」を已む無しとしたとしても、将来に向けた布石はどうなの?

将棋でも碁でも、この一手は後々のための布石…というのがあるでしょ。

そういう長期的な視野というか目線というか、そういうもののない目先の対応だけでは国の未来は語れないと思うがどうか。

安倍首相は、この先ずうっと北朝鮮とは圧力強化で、相手が倒れるまで対決していくと考えてるのか?

将来の平和共存のためにという布石がどこにあるのか?

やはり安倍首相もアメリカも、北朝鮮をイラクのように武力で従属国にしたいのか?

もともと、北朝鮮の原爆や大陸間弾道ミサイル開発を「脅威の増大」「挑発」と問題にしているが、アメリカは大人と子供ほどの違いのミサイルや核兵器を持っているし、世界に展開している。

最近、強化されている米国・韓国プラス日本の合同軍事演習こそ北朝鮮や中国にとっては最大の「脅威」であり「挑発」にならないのか?

相手を批判するのもいいが、自分はどうなのか、相手からどう見えるか…をも考える複眼思考があって当たり前じゃないの?

世界の平和のために、日本の政治指導者には、もっと大きな視野、もっと長期的な視野、もっと柔軟な思考を求めたい。危機の深まる現代だからこそ求められる資質ではないのか?

 

 

 

 

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