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沖縄県知事選:玉城氏当選は歴史的快挙、次は、沖縄の心をアメリカ世論に届けること

2018年10月02日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

【1】 9月30日投開票の沖縄県知事選は、辺野古移設反対の玉城デニー氏が、政府全面支援の佐喜眞淳(さきまあつし)氏を破り、予想外の8万票もの大差で勝利。

山形の地でテレビを見ていて、思わずバンザーイ!

政府権力側のさまざまな圧力や利益誘導、懐柔策を受けながらも、玉城氏を当選させた沖縄県民のみなさんに深く敬意を表します。

沖縄の未来、日本の未来のために本当に良かったあ。

【2】 同時に、感激しながらも、すぐに頭に浮かんだのは9月29日に見てきた「ドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実」でした。

この映画は福島県知事佐藤栄佐久氏が「汚職事件」という検察・マスコミ・司法一体の国家的でっち上げによって、どのようにして知事辞任へと追い詰められ、逮捕、起訴されていったかのドキュメンタリー映画です。

2011年の3.11東日本大震災と福島原発のメルトダウンから5年前、2006年9月27日、何者かが作り上げた「謎の収賄事件」によって佐藤栄佐久氏は福島県知事を辞任させられたのです。

私も映画を見るまではうっすらとした記憶の中で「汚職なんて、何やってんだ」と思う程度でした。

しかし、映画を見て、パンフレットを読む中で、日本の底を覆う暗さに慄然(りつぜん)とする思いでした。

2012年の最高裁判決に対する佐藤栄佐久氏の声明文にはこうあります。抜粋します。

「私は知事在任中、東京電力福島第一・第二原発での事故やトラブルを隠蔽する国や電力会社の体質に、福島県210万県民の安全のため、厳しく対峙していました。国から求められていたプルサーマル実施についても、県に『エネルギー政策検討会』を設置して議論を重ね、疑義ありとして拒否をしていました。事件は、このような『攻防』を背景に起きました。・・・確定した二審判決である東京高裁判決は、大変奇妙なものでした。私と弟の収賄を認めたにもかかわらず、追徴金はゼロ、つまり『賄賂の金額がゼロ』と認定したのです。そして判決文では、『知事は収賄の認識すらなかった可能性』を示唆しました。ならば無罪のはずですが、特捜部の顔も立てて『実質無罪の有罪判決』を出したのです。・・・。      平成24年(2012年)10月16日」

佐藤栄佐久氏は原発という国策に抗いました。

 今回、玉城氏は沖縄県知事として、米軍の辺野古への最新鋭基地建設に反対しています。

今から、もしもの時への反撃の準備を固めつつ、沖縄県民の安全と世界の平和のために頑張ってもらいたい。

そして私たち本土の人間も一体となってたたかっていきたいと思うのです。

【3】 今後の辺野古新基地建設阻止のたたかいのために、私の提案は〝米国世論への集中的働きかけ“です。

マスコミ各紙は、安倍首相と玉城県知事との対話を煽り始めていますが、果たして有効でしょうか?

もともと安倍首相には、この問題への当事者能力があるのでしょうか? それが問題です。

北朝鮮の拉致問題を見ても、安倍首相は就任以来、「拉致問題の解決」を叫び立てていますが、何ら成果を上げていません。「対話なしの圧力一辺倒」路線では、戦争でもしない限り解決しないでしょう。それなのに、アメリカが対話に踏み切ったら、突然、安倍政権も対話するというのです。

安倍政権の自主性の無さ、アメリカ一辺倒ぶり、言い換えれば日本国民無視、ここに極まれりです。

こんな政権に、アメリカとの基地撤去の交渉を託して大丈夫でしょうか?

逆に、アメリカの立場になって考えてみましょう。

アメリカだって、基地反対の世論が包囲するようなところに新基地を建設するメリットがあるでしょうか?

ありません。かえって基地の安全な運用を心配してしまうのではないでしょうか?

真実は、実は、日本政府が辺野古への新基地建設をアメリカにお願いしているのかもしれません。これは、日本国民、沖縄県民に対する裏切りです。

私の提案は、アメリカ国民、アメリカ政府に対して、日本の、とりわけ沖縄の民衆の戦争反対、新基地建設反対の叫びを直接訴えかけようと言うものです。日本政府を相手にしても頼りにしないのです。

従来のような規模ではなく、300人から500人くらいの規模の代表団を派遣し、沖縄戦の体験者、原爆の被災者、米軍基地と軍人による被害者…をはじめとする老若男女、小中学生まで含めた大代表団がアメリカ全土を廻り、国民に訴え、政府、議会、軍人、マスコミ、文化人…と集中的対話を重ねるのです。沖縄の唄や踊りなどの文化を伝えるのも重要です。そして、なぜ平和を愛するのか、なぜ新基地に反対するのかを、アメリカ中の国民に訴えていくのです。

必ず、沖縄の心は、アメリカの人々に、そして世界中の人々に感動を与え、共感を呼び起こすに違いありません。

そして、このための基金を、日本全土から集めましょう。わたしたちも頑張ります。

やればできます!!

 

 

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