怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

日本、朝鮮、中国などの北東アジアを、戦争とテロの「第二の中東」にするな! ②一人ひとりが戦争反対の行動を

2017年09月06日 | 国際・政治・・・世界の平和のために

あなたは今の世界をどう見ますか?

 

[1] 北朝鮮をめぐって世界は緊張の一途をたどり、危機の瀬戸際にあります。

核の暴発さえ、いつ起きても不思議ではない、今や、核戦争一歩手前に来ているのかもしれません。

広島、長崎の惨劇と数多(あまた)の不幸・・・、人類は何をまなんだのでしょうか?

「あの悲劇を二度と繰り返してはならない」との訴えは、今や世界の大きな流れになろうとしています。

7月に国連で採択された核兵器禁止条約はその確かな一歩なのです。

ところが「積極的平和主義」の旗を振りかざしていた安倍首相とその政権は、核軍縮のこの大きな潮目に背を向け、核兵器禁止条約に参加しないというのです。

8月9日の「長崎原爆の日」に被爆者代表は、安倍総理に向かって「あなたはどこの国の総理ですか。私たちを、あなたは見捨てるのですか」、「今こそわが国が、世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」と迫ったと報道されています。

すごい! 勇気ある発言です。

これが被爆者の゛心″ではないでしょうか。

 

[2]  アフガン・イラク戦争以来の中東の危機、爆撃とテロの応酬、そして数百万単位の難民の悲劇・・・人間の英知はどこにいってしまったのでしょうか?

2003年、アメリカは「イラクに大量破壊兵器(核兵器)がある」と大騒ぎをし、イギリスなどと「有志連合」をつくってイラクに攻め込み、フセイン体制を打倒しました。しかし大量破壊兵器はありませんでした。結局、平和を手繰り寄せたのではなく、世界中に「イスラム国」などのテロを蔓延させてしまいました。

中東の民衆は殺戮の応酬という地獄にあえいでいます。

今、最もひどい状況のシリアだけでも、推定死者は47万人、負傷者数は190万人、国外のシリア難民は583万人を超え、その8割が女性と子供であるという。

(ジャニーン・デイ・ジョバンニ著 古屋美登里訳 亜紀書房刊 『シリアからの叫び』から)

アメリカのイラク戦争とそれに追随した日本の選択は正しかったのでしょうか?

また、当時声を上げなかった多くの日本人は正しい判断をしたのでしょうか?

 

[3] 今また、アメリカは第二のイラク戦争を狙っているように思えてなりません。

日本、イギリスなどは積極的にアメリカの戦争政策に加担しつつあります。

アメリカとその同盟国は、イラクの時よりも巧妙に、残忍に、北朝鮮の金正恩政権を打倒しようとしているのではないでしょうか。

聞くだけでもおどろおどろしい「斬首作戦」はその典型でしょう。

世界政治で、こんな身の毛もよだつような言葉が茶の間のテレビから語られるとは!

北朝鮮は「独裁」とはいえ一つの国家です。この首脳部を「斬首する」、これはテロリストの用語ではないのか!

北朝鮮の人口はおよそ2500万人、北朝鮮との戦争は2500万人に゛死か難民か”の選択を迫るものとなるのではないでしょうか?

日本、朝鮮、中国、ソ連が中東のようなテロと殺戮の地域となる危険・・・

戦争を起こしたアメリカ本国にはなんの被害も無いかもしれません。

これでも日本はアメリカに追従して戦争に突っ走るのでしょうか?

 

[4] 最近、ふっと思いだしました。子供のころ聞いた「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」ということわざを。

この意味について辞書などを見ると次のように書いています。

「追い詰められて逃げ場を失ったネズミ(窮鼠)は死にものぐるいで猫に噛みつくという意」とありました。

北朝鮮に対しては「対話と圧力で」と言いつつも、実際は圧力強化一辺倒の安倍政権、

これでいつになったら対話ができるのか?

イラクのフセイン政権のように武力で倒し、処刑し、傀儡政権をつくる・・・こののちに「対話」が始まると言うのでしょうか?

これでは「対話」とは言わない、「武力討伐」です。

以前、米ソ対立の時代、「悪の帝国ソ連」と罵り(ののしり)、両陣営が核兵器の増強を競っていました。

しかし、人類の英知によって両陣営は核の競争から「平和共存的」競争に変わっていきました。

それから数十年後、「社会主義ソ連」は崩壊し、ドイツは統一されました。

これは核戦争による勝負ではなく、平和的な、しかし熾烈な経済と文化の競争による勝負だったと思います。

アメリカと日本の為政者に訴えます。

北朝鮮を逃げ道のない「窮鼠」にしてはならない。それは北東アジアを「第二の中東」にすることです。

北朝鮮の「脅威」を煽り、圧力一辺倒に突進することは戦争の危機を高めることです。そうではなく、北朝鮮をいかに対話と平和的な競争の道に引き込むか、それが問われているのではないでしょうか。核の恐怖を体験した日本だからこそできる平和への世界戦略があってしかるべきなのです。

安倍首相は平和に背を向けています。

その具体的な典型的事実が、今年の国連で世界の122か国もの賛成によって採択された核兵器禁止条約に被爆国日本が加わらないという驚くべき出来事なのです。

安倍首相の平和とは、そもそもどんなものなのでしょうか

 

 

 

 

 

 

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