井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

ピアノの屋根①どうしますか?

2018-10-29 20:31:00 | ヴァイオリン
何回か書いたような気がするが、コンクールの度に少々困惑するのである。
「ピアノの屋根、どうしましょうか」

「ふた」という言い方もあるが、おかげで、ドイツ語で何と言うか(留学生一同と私)誰も思い出せなかった思い出がある。30年も前の話だが。

ドイツ語ではdas Dach, 英語ではroof、なので日本語でも「屋根」と言い慣れておいた方が良い、というのがその時の教訓である。

さて、ピアノとの二重奏の場合、屋根をどうするか。

本当は「全開」に決まっているのである。
理由は、全開を前提にピアノ自体が設計されているからだ。
全開でないと、様々なニュアンスを伴う多彩な音色が聞こえてこない。

その多彩な音色をシャットアウトした方が良い理由はどこにもない。
だから「当然全開」……

となかなかならないのが世間である。