井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

滋養豊富、風味絶佳 その2

2020-06-19 18:56:14 | グルメ
「滋養」という言葉に滅法弱いことを再発見した。
同じく「絶佳」も惹かれる。

この、滋養豊富、風味絶佳が売り出されて百数十年、ついに姉妹品を限定発売。
「滋養」に惹かれて買ってしまった。



もう1つ、本家のキャラメルと抱き合せ、一緒に買うと割引キャンペーンをやっていて、こちらも買ってしまった。



「魅惑の甘さ」とはよくぞ言った❗️

いやはや、本当にとろける甘さ。



果糖ブドウ糖液糖という、一番安物の甘味料が入っている。

栄養成分表示が曲者だ。こちらには砂糖と書かないのだ。【炭水化物】なのである。
砂糖が25.5グラム。

3グラムのスティックシュガーを8本入れた勘定になる。スプーン一杯の幸せ、と昔言っていたが、スプーン8杯は幸せ過ぎて昇天してしまいそうだ。

この、ひたすらに甘い飲み物を「滋養」の一言で幸せに飲んでしまう私は、頭の感覚が明治時代で止まっているのだろうか……。

ビストロ・ラ・バニーユ

2019-12-28 12:09:04 | グルメ
ベーテン音楽コンクールの中国地方全国大会というのを聴きに行って、会場(エリザベト音大)の近くでたまたま見つけた店。

パスタランチ1000円の内容はなかなか良かった。希望すればLサイズのサラダを出してくれるのも嬉しい。

そして、料理以外にも随所に創意工夫があるのも楽しい。

これが店の壁の黒板だが、大きく深呼吸して下さい、とある。壁と天井は炭なので、マイナスイオンにつつまれるのだそうだ。

ただ、「南フランスのビストロの雰囲気で」と言われると、唯一気に入らないのがBGM。

ずっとボサノバが鳴っていたのだ。
私には南アメリカ、ブラジルの気分になってしまう。

もっとも南フランスのビストロに行ったことはないので、南フランスのビストロはボサノバが鳴っているのです、と言われたら、そうですかと引き下がるしかないが。

もちろん、だからといってダリウス・ミヨーの音楽が鳴っていることも期待はしないが、本場の雰囲気を、というならば、音楽もそれらしいものを鳴らしてくれれば完璧なのに、と思いながら、店をあとにしたのであった。


みっちゃん総本店

2019-11-02 13:36:00 | グルメ
広島駅のエキエが10月にグランドオープンした、ということで、早速行ってみた。

嘘です。

お好み焼を食べたくて行ったら、たまたまそうだっただけ。

広島駅に立ち寄るのは7~8年ぶりだろうか。さすがにかなり変わった。

目指すお好み焼屋がなかったら、と一瞬不安になったが、その心配も杞憂に終わり、何と3軒も連なっていた。

11時からしか開かないとのこと、では11時半頃行けば良いかな、と思ったものの、駅に着いてしまったので、少々早いが、11時ぐらいに行ってみたところ……。

長蛇の列が出来ている。隣のお好み焼屋はガラガラだが。

私は食べるために行列を作るのが、かなり嫌いである。東京には行列して入った結果、ちっとも美味しくなかった店がたくさんあった。その経験からだと思う。

隣で良いかと一旦思ったけど、遠路はるばる訪れてそれはないかと思い直し、【みっちゃん総本店】の行列に加わる。

行列は食券を買うためのものだった。買うまでに15分かかった。

鉄板の前のカウンター席に通される。
おかげで作る現場が見られて退屈しない。

作る人は3人で、その流れ作業だった。食券を買うのと同時に、この厨房へ注文が伝わる仕組みだ。これ以上、時間を短縮はできないスピード対応である。

始終伝票を確認しながら、一人が6枚くらいを対応する。間違いのないように、ちょっと違う注文にはケチャップで印をつけて……。

それでも間違いは起きるようで、ベテランが新人?に「1つダブルだよ」と声をかける場面もあった。麺の増量を忘れていたらしい。

新人さんも即、1つをダブルにして焼いていた。

ベテランさんが「どうしようか」と言った時には「もう(焼いて)出しています」とコギミの良いやりとりが交わされ、何事もなかったかのように、ウェイトレスの手に渡った。

何事もこうありたい。それでも私の注文した牡蠣ソバ玉は、着席して20分経ってようやく来た。

写真の上側に映っているのが、次の注文、6枚分の(中華)ソバを焼いているところ。



広島の皆さんは、お好み焼を「へら」で食べる。あれがよそ者には難しい。
駅の店を訪れるのはよそ者ばかりと見えて、客は全員箸を使っていた。

へらが無いと、切って食べることができないが、それも最初から料理人が切ってくれていた。

現地の文化に触れられないけど、やはりこれはありがたい。

さすがは「みっちゃん総本店」と言わざるを得ない。

隣の店もミシュランに載ったとかで宣伝していた。次回試せるかな。次回はいつだろう。

とにかく、ごちそう様でした。

新・一番搾り

2017-09-11 18:25:48 | グルメ
今の時季、キリンビールは「秋味」の季節だが、定番の一番搾りもリニューアルしており、「新・一番搾り」として出回り始めた。

これは「おいしい」

ビールよりはワインと日本酒の方が好きなのだが、これはおいしい。

ビールは新鮮さが命である。
銘柄よりも新しい方が確実においしい。

私は米の入ったビールは、基本的に好きではない。
なので、国産で言うと、10年前まではヱビスビールかモルツしかなかった。

しかし、ヱビスビールは少し高い。おまけに売れ行きが芳しくない店は古いものを置いているので、それよりは新しいアサヒスーパードライの方がおいしいから、そちらを買うことも多かった。

その頃、キリン一番搾りは「米料理が多い日本の食卓には米のビールが合う」とか何とかおっしゃっていた。

その理屈の解釈は、今となってはどうでもよくなった。
キリン一番搾りが、米使用をやめて麦芽100%になったのだ。

しかも値段は他のビールと同じ。

ところで、通常ビールの原料には麦汁の一番搾りと二番搾りの両方を混ぜて使う。
しかしキリン一番搾りは、一番搾り麦汁しか使わないので、原料コストは単純に考えると倍違うはずだ。

キリンの社員に聞いたのだが、当初はプレミアム価格で販売の案も出たそうだが、普及促進のため薄利多売路線をとったと言う。

これができるのは、やはりキリンビールの体力の強さだろう。ちなみに一番搾り製法は特許を取った訳ではないので、他社でもやろうと思えばやれるのだそうだ。

しかし、誰も追随しない。キリンビールのドヤ顔が透いて見える構図である。

私がビールに求めているのは、麦のほのかな甘味なのである。麦の甘味とは、あのポン菓子のような麦のお菓子でわかる、あれだ。

麦芽のビールにはそれがある。

決してキリンビールの回し者ではないのだが、買って飲むなら一番搾りしか買えなくなってしまった。

ビール好きな方、新・一番搾りも試してみて下さい。

砂糖入りコーヒーは美味

2016-09-17 08:48:00 | グルメ
私が子どもの頃は、コーヒーどころか紅茶でも砂糖を入れるのが当然で、入れなければ飲めたものではない、とほとんどの人が思っていた。

よく思い出すのだが、高校生の時、音楽準備室に置いてあった紅茶を(先生の許可をとって)飲もうということになった。

人数は8人だったか…
ところが、角砂糖は7個、とにかく人数より一つ少ない個数。
「どうしよう?」

数分間悩んだあげく、角砂糖をお湯で溶かして砂糖湯を作り、それを8等分するということで一件落着した。

と、今ではあり得ない悩みを、みんなで悩んだのだ。ここまで面倒なことをしてでも、ブラックティーは誰も飲みたくなかったことになる。時は1980年、レークプラシッド冬期五輪大会でフィギュアスケートに渡部選手が入賞するかどうかで騒いでいた頃の話。

当時、コーヒー・紅茶に入れる砂糖はスプーン2杯が普通だった。スティックシュガーが出回り始めた頃で、一袋8グラム入っていた。

その後「砂糖は太る」という俗説が広まり、スティックシュガーを全部は使わない人が増えだした。なので、分量も8グラムから6グラム、4グラム、3グラムと減りだした。
そして、1990年代にはブラックコーヒーが定着していた。

もう一つの時代背景として、輸入品の自由化がある。

牛肉オレンジ自由化という言葉を、耳にタコができるほど聞かされ、風見鶏首相が「外国製品を買いましょう」と叫んでいた。

当時は、何言ってんだか、と思っていただけだったが、今考えると大きな転換点だった。

それまで主流だったインスタントコーヒーが、いつの間にかレギュラーコーヒーに入れ替わり、日本人が頻繁にコーヒーを飲むようになったのだ。

一日に何杯もコーヒーを飲む人が、その度に砂糖を入れていたら、さすがに砂糖の摂り過ぎと気づくだろう。

かくして、ブラックコーヒーが定着したのではないかと考える。

私も、コーヒーの本来の味を楽しもうと、ブラックコーヒーを飲むようになった。

しかし、私は一日に飲む量は1~2杯だ。飲まない日もある。砂糖の摂り過ぎを心配するような量ではない。

で、ある日、昔を懐かしんで、砂糖2杯を入れてみたのだ。
「美味い」のである。苦味と甘味の調和が心地よい。

やはりコーヒーは、砂糖を2杯入れて大事に飲む、これが私には合っている。
皆様にもお勧めしたいところである。美味しいですよ。