井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

箏の左手は「タコ」を計画生産

2018-10-15 17:04:42 | 日記・エッセイ・コラム

箏奏者、いわゆるお琴を弾く方と話していたら「是非、この左手を体感してほしい」と言われた。

箏の場合、柱の左側の弦を押して、音の高さを半音から全音上げる。これにとてつもない力が必要なのだ。

まあ素人がやると、とても痛い。

では専門家は、と言うと、計画的に「たこ」を作るのだそうだ。「マメ」ができてしまうと、しばらく弾けなくなるから、マメができる直前までの練習を繰り返し「たこ」にするのだとか。

そうか、計画的にねぇ~

と、私の頭に浮かんだ2曲。

ブリテン《シンプル・シンフォニー》第2楽章とラヴェル《ヴァイオリン・ソナタ》第2楽章。

どちらもピチカートが連続していて、1日でマメが右人差し指にできてしまう。なので翌日は中指を使い、またマメができてしまう。

ここからが塗炭の苦しみなのだ。みんなどうしているのだろうか。

これも箏を見習って計画的に「たこ」を作る練習をすべきか……。