井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

ピアノとギターは凄い

2020-01-23 22:52:44 | 音楽
ここのところ、続けてコントラバス、オーボエ、ハープの名手達の演奏がNHK=FMで放送された。

特にコントラバスは「これがコントラバスの音か」とびっくりするような名人。

……なのだが、30分で聴くのを止めてしまった。

オーボエにいたっては、こちらも世界的名手で20年くらい前に生で聴いたこともある演奏家。

……なのだが、ヴァイオリン・ソナタをオーボエ2本でずっと吹く、のを20分、聞いていられなかった。こんな曲しかないのだとしたら、オーボエの曲はもっとたくさん必要かもしれない。

ハープは見るからに眉目秀麗な男性フランス人。見ながら聴けば良いのかもしれないが、こちらも20分でスイッチを切ってしまった。

オーケストラで聴くハープは、たまらなく良い。ピアノには、この典雅さはないから。

しかし、ソロとなるとどうだろう。なぜこんなに味気ない時間になってしまうのか。

そうなると、ピアノとギターは凄い楽器だ。どちらも一晩、飽きずに聞ける。

と、ピアノとギターのポテンシャルの高さを再確認させてくれた名手達であった。

大前氏の論点2020-21

2020-01-15 19:14:19 | 受験・学校
大前研一氏の書籍を読んだ。会社やグループで「日本の論点」を出版するのが一般的な中、一人で多方面にわたって、このような本を書いてしまうのだからすごい。

ただ、時々論調が過激で、危険な時もあるので、受け入れるには慎重になるのだが、とても心に残ったことが一つあった。

「日本人は答がないものに対して極端に弱い。」

日本人は形が見えているものに対しては非常な努力をする。その例として、ベルリン・フィルハーモニーのコンサートマスターをあげていた。(大前氏が以前クラリネットを吹くのを黛先生時代の「題名のない音楽会」で見たことがある。)

また、学校教育の枠外だと、大変優秀な成績を示す、とも。

「答がないものに対しては、自分で答を考えて、それを信じて突き進むしかない。」
というような話だったと思う。

学校教育で優秀な成績の人ほど、この「フレームワーク」を破って考えるのが難しい。しかし今、それがかなり求められている世の中だなぁ、とつくづく思った瞬間だった。

チャイナがEVに力を入れればゴーン氏が逮捕される

2020-01-11 08:23:00 | 国際・政治
「風が吹けば桶屋がもうかる」式の話だが、どうしても知りたかったので、100円払って教えてもらった。

自動車業界に食い込みたいチャイナ、今からガソリン車は無理だから、EVで進出することにしたそうだ。

そこに巨額の投資をしたのがフランスのマクロン。

フランスにはルノーという自動車会社がある。株の半分近くをフランス政府が持つ会社で、国営企業のようなものだ。

そして日産と提携している訳だが、既に日産の技術はルノーにかなり流れている。フランス人曰く「もうほぼ一緒の会社だから、日本の技術とかフランスの技術とか言う状況じゃないよ。」

ちなみに日産の電気自動車はドイツ人もびっくりの、素晴らしい物を作っているようだ。少なくともルノーに作れないのは周知の事実。

これが逆に日産でルノーの技術が使われたなら「これはフランスの技術」と主張するに違いない。まあ、体よく日産の技術がフランスに奪われつつある訳だ。

それだけでなく、日産をルノーの子会社にしようとする動きもあったらしい。

日産は、技術を奪われ、金もルノーにとられ、そのうちゴーンにも金をとられ、さすがにたまりかねて、ゴーンのことは司法に訴えていたようだ。

ゴーンはゴーンで、稼ぎの申告が少ないと、10年前から警告されていたけど、無視し続けた。いざとなったらフランスが助けてくれるさ。

しかし、その間に世の中は変わり、米中覇権戦争が始まった。

トランプ大統領はチャイナ陣営に投資をしたフランスに激怒した訳だ。

それで、かねてから問題だったゴーンを、東京地検を使ってついに逮捕したという次第。(東京地検は実質CIAの出先機関である。)

実はトヨタもホンダもチャイナEV参入の準備中だったが、同時に、牽制されたことになる。

ゴーンとしてはフランスの国益にそった行動だから、どこが悪いのだ、と思っているかもしれない。

でも、そのうちフランスは知らんぷりする可能性も強い。

ゴーン氏は、少なくとも日本の国益は大いに損ねている。日産の技術は、おかげで守られたかもしれないが、日本人は、もっとゴーン氏に怒った方が良い!

地軸は傾く

2020-01-08 17:41:37 | 日記・エッセイ・コラム
地軸は時々1度くらいは傾くそうだ。
1度くらいは大したことはない、から大騒ぎはしないのだろう。

北極の氷が溶けたり、どこかの国が水に浸かってしまうことはあるかもしれない。

でも、その程度、と言って良いのかどうかは、わからないが。

それが良くないとか何とか叫んでいる北欧の高校生がいた。

ヨーロッパには「ジャンヌダルク症候群」とでも呼ぶような現象があって、若い女性に「それ続け」をしたがる人が大勢いるらしい。(それを狙って誰かが彼女に言わせている、としか見えない。)

今年も彼女は叫ぶのだろうか。どうせ叫ぶなら「ウイグル人の人権を取り戻せ」くらい言ってほしいものだが。

地球温暖化が地軸のせいかどうかはわからない。
地軸なら、また待てば元に戻る。それを温暖化と言う必要性は感じないが。

温暖化は二酸化炭素のせいという説がある。これは立証はされていないし、その必要も専門家は感じていないようだ。

なぜなら、世の中で一番二酸化炭素を出しているのは活火山だそうだ。
一回噴火すると、人間界が一年間減らし続けた二酸化炭素を、しっかり元通りに増やしてくれるらしい。

簡単に言えば、人間が二酸化炭素を減らすのは無理。

活火山よ、今夜もありがとう。

桜町バスターミナル②

2020-01-05 07:57:00 | 旅行記
問題は多々感じていたが、これは交通センターが悪いというよりは、運用の問題もある。

そうは言っても、できたばかりの(半世紀前の)交通センターは、夢にあふれた場所だった。
そこに熊本の全てのバスが集結し、その後、高速バスの時代になると、九州各県のバスが出入りするのである。

一時はデパートもあった。最初にあったのは「岩田屋伊勢丹」という福岡と新宿が同居したデパート。何だかすごいと感じたものだった。

交通センターの上には、ちょっと高級なレストランがあり、人生で初めて「コース料理」を食べさせてもらい、満腹で動けなかった思い出もある。
そこの窓から見下ろすと、スクランブル交差点。一説によると日本初だそうで、少なくとも渋谷よりは、早くできていた。

当時の小学生が、みんな自慢した「交通センター」だったのだ。(熊本は子供の頃からお国自慢をする土地柄だった。)交通センターの欠陥に気付く訳がない。

そのワクワク感、桜町バスターミナルにはちょっと感じなかったのが残念。

交通センターは、バス停が(屋根はあったが)外に配置され、いろいろなバスが出入りする様子をあちこちで見ることができた。
桜町は全て屋内で、それが出来ない。鉄道で言うプラットフォームも2面あるだけで単純。出入りはスムーズだが、見る楽しみには欠ける。

ビルの外観はなかなか素敵なのである。福岡のアクロス同様、階段状のテラスに植栽がある。

しかし、中に入っての感動は皆無。その種の感動は交通センターもなかったけど、ほど近くにある市民会館や、ほど近くではないが同市内にある県立劇場は、入る度に私の心が動かされる。

10年くらい前だったか、東京ミッドタウンに行った時は感動したものだ。その後、羽田空港やら大阪駅やら、壮大な建物が増えたので、これが21世紀標準、と思い直すことにしたのだが、それからすると、何も見るべきところが無いのが残念。

唯一の期待が「熊本城ホール」。
まだ中に入る機会がないけれど、恐らく良いホールなのではないかと勝手に思っている。

そのホールにバスターミナルが直結しているのは、かなりのメリットだ。

交通のセンターだけではなく文化のセンターとしても期待したい存在である。

写真はホール入り口のディスプレイによるホール内部の写真。