goo blog サービス終了のお知らせ 

ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ステッラ劇場第10夜 プッチーニ「蝶々夫人」

2009年05月05日 | オペラ
「蝶々夫人」(イタリアではマダマ・ブッテルフライ)は何度も聴いてきた有名なオペラで、日本人歌手では砂原美智子、また大学での恩師で「夕鶴」を得意としてきた伊藤京子先生、イタリア・オペラではミエッタ・シーゲレ、テレビでは数限りないほどの蝶々さんを聴いてきました。

1958年、ミトロプーロス指揮のメトロポリタンでの上演、ステッラの蝶々さん、ロッジェーロのスズキ、フェルナンディのピンカートンで鑑賞。

もう最初から違うじゃありませんか。情熱いっぱいの蝶々さん、声を全部出し切って「演劇的」ともいえる迫力、まるで「アイーダ」を歌うようなドラマティックな声で、魂の燃焼の歌唱、こんな蝶々さんはじめてです!

一生懸命で愛らしく、聴いていて可哀想で可哀想で・・・いたたまれない気持ち。
ピンカートンに騙されているのに、けなげに生きる女性であり、悲しい母であり・・・。

ミトロプーロスの指揮も最高にメリハリがきいていて引き込まれます。
メットのオケを存分に鳴らしています。そして弦がしなやかに歌っている。

可哀想過ぎます。あまりにも哀れで・・・メットの客席も涙で聴いていた、ということです。
まっすぐに表現していて「直球勝負」のステッラ、それが悲劇をよけいに色濃く感じさせます。

プッチーニはもうこのトシでは・・・と思っていましたが、ハッとさせます。
純情一路なかよわい女性というより、愛情と誠意のかたまり、暖かさのあふれる声と表現が・・・切なく哀しく・・。
また男性ファンは胸をしめつけられるような、抱きしめたくなるような魅力ではないでしょうか。

写真を見ても大変美しい蝶々さん、そしてあふれるばかりの豊かな声、DVDで見たいです。メットは記録しているはず・・・。

豊かで暖かな声、ベルベットボイスに生クリーム、という感じ・・・。
これがイタリア声、生粋の美声です。そして読みの深いこと。
文学的な・・・いろいろ説明するより、ワンフレーズでも聴けばわかります。

もう他の蝶々さんは問題になりません、たとえテバルディの大地のごとき声、
カラスの多彩な音色と鋭い感性をもってしても、この純粋な暖かい情熱の声の前には、もはや比べるなんてことはできません。

テノールのフェルナンディ、泣きを入れて「さらば愛の家」を歌っています。
このころ、やはりジーリの「張り裂けんばかり」の影響かしら・・・。

ああ、これがベルゴンツイだったら・・・。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「三国演義」

2009年05月05日 | 中国文化・歴史
国産の中国酒、今回は「林檎酒」を買って飲んでいます。
リンゴのエッセンスがとても薫り高く美味しいです。

この前はクレオパトラも飲んでいたという美肌効果のある「蜂蜜酒」(国産)、
栄養の高いトマト酒(もちろん国産)も・・・これは飲んで美味しいだけでなく、料理に入れたらワンランク上のお味になりました。

ところで前の「レッドクリフpartⅠ」の感想で、かなり反省。
これは自分が介護で映画を見に行けなかったウサを晴らすのに「お金と時間をつかって見ることはない」ように書いたこと。

大きな画面で見れば、きっとすごい迫力だったことでしょう。
好みもあるし、ウサ晴らしがかなり出てしまった感じで、反省しています。

私が「三国志」に夢中になったのは、中国の中央電視台制作のドラマ「三国演義」、ビデオにして全40巻、当時30万円以上(今は安くなっていますが)はたいて買ったもので、見るたびに感動、実際に中国まで行ってしまうことになり・・・ちょうど阪神大震災直後に着いたもので、4年という歳月をかけ、兵士は人民解放軍を使い放題、キャストは
「唐国強」という国家一級俳優の孔明(これがまたチョーハンサム)、対する曹操はこれまた国家一級俳優の「鮑国安」(人間味のある名優)、関羽、張飛、馬超、
黄忠、周ゆ(剣舞が忘れられない)、そして魅了した若々しい(しかし40過ぎていた)趙雲を演じた張山・・・この人はケレン味の全く感じられない硬派の魅力・・・絵巻から出てきたような水鏡先生・・・
山水画の世界のような「三顧の礼」・・・

完全にノックアウトされました。
それから「三度の食事より三国志」に狂い、人生観もオリエンタル調に。

ぜひ、チャンスがあったらご覧ください。テレビでも放映していましたが、今はレンタルDVDもあるようです。
私のブログも、写真をとりいれる「技術」を習得しなきゃ、と思っています。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする