身だしなみ

さいきん、おにいちゃんは「“かみのけ”ながくしたい」という。
だから、のびほうだい…ハネほうだい…　なのに、きにしない。
ママ　　　「どれくらい、“かみのけ”をのばしたいの？」
おにい　　「え～、“きたろう”くらい。」
ママ　　　「“きたろう”？」
おにい　　「“ゲゲゲの鬼太郎”！」
ママ　　　「へ～…せめて、ハネてるとこ…なおしたら？」
おにい　　「え～」
ママ　　　「まあ、いいか。“ようき（妖気）”でてるってことで。」
おにい　　「いってきます。」

もうひとり、“かみのけ”ながくしたい“ひめ”がいる。
ママ　　　「ほら、バスきちゃうよ。」
おねえ　　「え～、“かみのけ”やって！」
ママ　　　「やってほしいなら、はやくきがえて、はやくたべてください。」
おねえ　　「は～い。」
おねえちゃんは、おきてから３０ぷんボーッとしてる。

なにもいわなくても、“みだしなみ”をととのえてるひとも…いる。
ママ　　　「スミマセ～ン、つかいたいんですけど。」
おとうと　「…」

みんな、みならったほうが…いい。

絵本 ～みかんのむきかた～

ママが“としょかん”で「みかんのむきかた」っていう“えほん”をかりてきた。

「むきおくん」が「ぼく、むくよ…」ってはじまる。
おにいちゃんも、さっそくむいてみた。
おにい　「かんたんな“ヘビ”にしよう。」

ママ　　「おお～、つよそうな…“りゅう”みたいだな。」

みんなは…うまくむけないやら、はやくたべたいやらでペロリ。
「むきおくん」のように、“みかんのかわ”を“さくひん（作品）”にする“ゆとり”はない。

おばけのパーティー

おねえちゃんが“ようちえん”の“ハロウィン”で“おみやげ”をもらった。

おねえ　　「は～い、こっちで“おばけ”のパーティーしま～す。」
ぼく　　　「くんも～」
おとうと　「あああ～」
おねえ　　「はいりたいの？　こわいですよ～」
ぼく　　　「くらくしないでね。」
おねえ　　「え～、くらくないと、ひからないじゃん。」
…パチッ（消灯）
おとうと　「ああああ～」
おねえ　　「も～、じゃあ、あっちでやろう。」

“おばけ”のパーティーは、おひっこしした。
おとうと　「ああああ～」
おねえ　　「もう、おおきいこえだしたら、バレちゃうじゃん。」
“おばけ”のパーティーは“もめごと”だらけだった…

贅沢サラダ

“サニーレタス”をまびいて、たべる。

“サニーレタス”をまびいた“ちいさめサニー”は…やわやわ。
こんもりな“ちいさめサニー”だけど、パパとママはぜんぶたべちゃう。
パパ　　「やわらかいな～」
ママ　　「“ぜいたく”だね～」
パパ　　「“パン”にはさんでも、おいしいな～」
ママ　　「“スパム”と“チーズ”と“シーザー”でたべよう！」
ママのやいた“パン”に、たくさんたくさん…はさんでたべた。

“サニーレタス”が、こんなにやわらかいって…しらなかった。

タヌキ寝入り

“そとあそび”をしたあとは、つかれる。
“おとうと”は…たべながら、ねちゃう。

ぼくは…たべながら、ねたフリしちゃう。

ママ　　「あ、ねちゃった。じゃあ、ママがもらうね。」
ぼく　　「ああああ～、ダメ！」
ママ　　「なんだ、ねてるのかとおもったよ。」
ぼく　　「ねたフリしてたの、くん。」
ママ　　「“タヌキねいり”か…」
ぼく　　「“タヌキ”じゃないよ、くん。」
ママ　　「“タヌキ”ににてるよ、くん。」
ぼく　　「にてない～！」
“タヌキ”のはなしは、しばらくつづく…