ゆるり

おにいちゃんの“けんどう（剣道）”の“しあい（試合）”があった。
“ちかく”だったから、みにいった。
“３ねんせい”の“おとこ”は“５にん”。
おにい　「は～、なんか、かてる“き（気）”しない。」
ママ　　「ガンガンいちゃって！」
おにい　「だって、“あいて”は“とうきょう１（都大会優勝）”だよ。」
ママ　　「…いちゃって！」

さて、どうなるか？
ゆるりと…“まけ”た。
あいて　「ガンガン！（面面）」
おにい　「め～～ん。（面）くるっ（振り向く）」
あいて　「ガツ！（バッサリ胴）」
ママ　　「なんじゃ、こりゃ。」
あいての“３ねんせい”は、“うごき”が…はやかった。
おにいちゃんは、ゆるりと…“ていねい”だった。
ママ　　「これが、“とうきょう１”か…」
おにい　「はぁ、まけた。」
ママ　　「…」　
おにいちゃんは、まえより“かち”とか“まけ”とかに、こだわってない。
おじいちゃんは“ざんねん”そうだったけど…“がんばり”をみてくれた。

パパは、“やきんあけ”で…“まけ”。
パパ　　「“れんしゅう”では、かった“あいて”だったんだけどな…」
ママ　　「まあ、“やきんあけ”だしね。」
パパ　　「いろいろ、こだわりすぎてんのかな…」
パパは “むしん（無心）”っていう“てぬぐい”をまいてた。
“むしん（無心）”は、むずかしい…らしい。

“むしん（無心）”じゃなくても、“こころ”に“よいモノ”があれば、かてる…かも。