車ごっこ

ぼくは、ゴロゴロする“はこ”をみつけてきた。
ぼく　　「ママ、これ、ちょっとだけ、つかっていい？」
ママ　　「いまから、つかうんだけど…すこしなら、いいよ。」
ぼく　　「やった～！」
ゴロゴロゴロゴロ…
ぼく　　「のりますか～？」
おとうと「あぁ～」
ぼく　　「どうぞ～」

ぼく　　「はい、“えき”で～す。おりてくださ～い。」
おとうと「あぁ～」
ぼく　　「おりて！」
おとうと「うぅ～（泣）」
ママ　　「すいませ～ん、つかいたいので、かえしてくださ～い。」
ぼく　　「えぇ～！」
ぼくたちは、しかたなく“つづき”をやった。
ぼく　　「うわぁ、バタリ！」

おとうと「あぁ～！」

ママ　　「ど、どうしましたか？」
ぼく　　「“こうつうじこ（交通事故）”です…」
ママ　　「えぇぇ～？　たすけなくっちゃ！」
おとうと「…」
ママ　　「あ、“いき（息）”してない！“じんこうこきゅう（人工呼吸）”！」
ぼく　　「ギャア～！！」
おとうと「いやぁ～！！」
“くるまごっこ”は、すごい“てんかい（展開）”になっていった。