ありがとうの花

なつやすみに“かぶとむし”がやってきた。
となりのママが「むしにさわれないから…」って、くれた。

ママ　　「まいにち、ぜりーとかたべるんだよ。できる？」
おにい　「うん、まいにちやる！」

おにいちゃんは“まいにち”ゼリーをあげてた…なきながら。

ママ　　「じぶんでやるって、やくそくしたでしょ？」
おにい　「ブーンって…“おんな”が、とぶから…」

ママとおにいちゃんは、まいにち…おんなじ“おはなし”。
おにいちゃんは、まいにち…なきながら、ゼリーをあげてた。

なんにちかして、“おんな”がふえた…
ママが、そとのバケツにいた“おんな”を「にげたのね」って、むしかごにいれたら…３びきになった。

おにいちゃんはビビってた…“おんな”は、とぶから。

“かぶとむし”が、9がつになって…たべなくなった。
おにい　「プンちゃん（“おんな”）、うごかない」
ママ　　「あ～、うごいてないね…
　　　　　うみのおじいちゃんのところに、いったかな…」
ママがみたら、ぜんいん…うごかなくなってた。


おねえ　「おはな、あげる…だって、さびしいでしょ？」

みんなで、おはなをいれてあげた…いや、おにいちゃんはみてた。


おねえ　「こわい～」
おにい　「もう、しょうがないなぁ…」


おねえ　「“かぶとむし”さん、ありがとう」
…おせわしてないけど、さいごはやさしい。

そのあと、おにいちゃんは…
“かぶとむし”を、となりのおじさんちにポイッってなげた。
つぎのひ、おねえちゃんがママにいった…
ママは、すごくおこってた。

おにいちゃんは、“かぶとむしたち”を、つちにうめた。
…いつも、あそんでるつちのところに。

さいきん、おにいちゃんは“つちあそび”をしない…