さようなら、補助輪

ぼくは、“ほじょりん（補助輪）”とサヨナラすることにした。
まず、おとうとの“ストライダー”で…こっそり“れんしゅう”した。
なんだか、できるキモチになってきた！
ぼく　　「この“ちいさいタイヤ”はずして！」
ママ　　「サビついてて、かたいんだよね～」
おじ　　「なんだ、はずしてやろうか？」
ママ　　「ありがとうございます～」
となりのおじさんが、“ほじょりん”をはずしてくれた。
ママ　　「はい、がんばれ～」
おじ　　「お、あとちょっとじゃね～か。」
ぼく　　「ユラユラする～、おさえて～」
ママ　　「だいじょうぶ、がんばれ～」
おじ　　「おもいっきりが、たりね～な～」
ぼく　　「…（ス、スイー）」
ママ　　「お、できた～」
ぼく　　「できた～！」
ぼくは、うれしくてうれしくて…“あさ”も“ゆうがた”もやった！

ぼく　　「みてみて～、こっちまで、いける～！」
ママ　　「スイスイになってきたね～」

ママが“じてんしゃ”をみているあいだ、こっそりなヒトがいた。
おとうとは“つち”に“みず”をいれて…
“ながぐつ”で、ドボドボはいってた。

ママ　　「おいおいおいお～い」
おとうと「ん？　なに？」
ママ　　「“ながぐつ”のなかに、はいってますけど～」
おとうと「ん？　なに？」
ママ　　「…」

みんな、いろんなコトが…できるようになった。