教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

日本失敗という神話

2012-01-28 00:39:10 | 経済/経済/社会
The Myth of Japan’s Failure
(日本失敗という神話)

http://www.nytimes.com/2012/01/08/opinion/sunday/the-true-story-of-japans-economic-success.html?pagewanted=all



↑これなかなかおもしろかった。
英文だからがんばって読む必要があるけど。

要約すると、
「日本は失敗だってずっと言われてきたけどさ、実は日本はうちら(アメリカ)よりずっとうまくしのいできたんだよ。アメリカは日本のようにはできないさ」
という話である。
これにはちょっと前(※1)にJapanizationでふれたことがあるが、その集大成版といってもいいような感じだ。

読んでみれば書いてあることはたしかにごもっとも。
わたしは日本が最も後進的な分野の代表例はマスコミだと思っていて、そういう意味でいえば「日本はとにかくダメなんだ」しか言わない日本のマスコミより1万倍は冷徹に分析してあると感じる。
海外から見たらこう見えるのかという点がじつにおもしろい。

とはいっても、
「おまえら日本褒めすぎwww」
と言わざるを得ない。



かつて日本がバブル真っ最中だったころ。
当のアメリカは不況の真っ只中だった。

アメリカは日本を叩いた。
それと同じく、なぜ日本は成功したのかをフシギがった。

アメリカでは、日本の終身雇用とそれとセットになる会社に対する忠誠心をして日本の競争力の源泉だと語る者がいたし、株主主権ではなく株式持合いで仲良しグループ化する総合力が日本の競争力の源泉だと語る者もいた。
いまのアメリカでそんなことを口にするヤツはいない。
当の日本では現在それはオワコンの典型とされている。

きっと今回のこれも同じようなもんだろう。

作中でご指摘のように、日本の医療の充実度や地方都市の土建インフラの充実度はたしかに諸外国より秀でてはいる。
だがこれは確実に持続不可能であり、むしろ見習ったら将来確実に破綻するはずである。
なぜなら日本はいよいよダメになるまで問題を先延ばしする能力に世界一秀でているので現時点では問題が破綻しないギリギリで収まっているからだ。



ってかアメリカは、相手を駆逐した後から
「あれはいいものだー」
と言い出す癖があるような気がする。

そういう意味ではアメリカはそろそろ日本型不況を駆逐しかけている段階にあるのかもしれない。






【※1】

日本化しすぎワロタ
http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b/d/20111116


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