教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

ドイツ国債がトンデモな予感

2014-12-03 23:05:09 | 経済/経済/社会
ドイツが来年には新規国債ゼロに、1969年以来初
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0H40R120140909



近年やたらと健全財政マンセーなドイツが新規国債の発行をゼロにできたらしい。

なんでこれをドイツができて日本ができないのかってぇのは話すと長いので置いといてだな。

実はこれ、必ずしも良いことではないんだよ。

なぜか?

そういうアセットクラスがなくなること自体が問題なんじゃないかと思うのだ。



そもそも超長期で兆円単位で資産運用できるものは超長期国債(たとえば30年国債)くらいしかない。
生保は、個人年金とかの名目でお客から預かった銭をまるごと超長期国債にブチこんでおくだけで、そのスプレッドで寝てても儲かる。
そういう運用ができなくなるということが大丈夫なんだろかと思うところだ。

ただ、今回は国債を発行しないっていったって、前に発行した国債があるんだから、それ買えばいいじゃん!…というかもしれない。
ようするに10年前に発行された40年国債をいま買うと30年国債相当になるってぇ寸法だ。

しかし!

ドイツ国債の事情はよく知らん。
だが日本国債の場合、新発の国債は売りにだされてからしばらくは活発にトレードされるが、長時間寝かせた国債はほとんど市場に出てこない。
だからしばらくたつと国債の売買そのものがあまりなされない(=流動性が枯渇すると言う)なんて事態になりうる。

これは、生保みたいなオオモノがデカブツを売りたいときにガッツリ売れなくなるという意味で、瞬間的に利回りがワープしうるという時限爆弾をかかえることになる。



独国債利回り過去最低近辺、根強いECB緩和期待で
http://jp.reuters.com/article/idJPKCN0J223H20141118



実際、こんなニュースも出だした。
だがトンデモな本体はこんなもんじゃない。



コラム:ECBの「量的緩和」決断は目前か=田中理氏
http://jp.reuters.com/article/jp_forumcolumn/idJPKCN0JH02Q20141203



ECBが日銀みたく国債の買い入れをはじめたらどうなるよ?

特定の国の国債だけ買い入れるなんてマネは政治的にかなり無理くさいんじゃなかろうか。
だとすると、全部の国のそれぞれの国債をGDP等価分割で買い入れることになるんじゃなかろうか。

ということはどういうことかというとだな・・・。
ドイツ国債は、市場でほとんど出回らないにもかかわらず、ECBは機械的に(いや、盲目的に、かな?)2~3桁兆円単位でガッツリ買いを入れることになる。

これ、ひょっとしたらマイナス金利の世界記録を更新するんじゃないか?

ちなみにスイス国債の1年モノあたりの金利がマイナス0.4%くらいになったのが、わたしのリアルタイムで見たことがある限りでいう最低金利記録である。

さあおもしろいことになってまいりました!

みなさま、じっくり見物といきましょうぜ。


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