running diary

マラソンやロードレースの大会記録や練習で感じたことを徒然なるままに記しております。

村岡44km

2005-09-25 02:12:05 | Weblog
 朝、3時30分起床。4時にtenさんが車で迎えに来てくれた。いつものことながらありがたい。前日、仕事で飲みに行き、帰ってきたのが1時過ぎだ。それからもなかなか寝付けず、結局1時間ほどしか睡眠をとっていない。こんなことで44㎞走りきれるのだろうか?tenさんには申し訳ないが、和田山を過ぎたあたりから意識が飛んでしまった。起きたときにはもう100㎞のコース上で、何人かのランナーが走っていた。
 ゴール地点の駐車場に車を置き、受付をしてからスタート地点までバスに乗る。前日までの暑さとは打って変わって肌寒い。ジャージを持ってきていなかったのは失敗だった。スタート地点の山田グランドでは、手紙をくれた男の子がお母さんと応援に来てくれていた。恥ずかしがりやさんだ。
 10時、いよいよスタート。最初の下りを快調に飛ばす。最初、自分を含み4人が飛び出す。飛び出すといってもいつものレースより抑え気味だ。折り返すと当然登りになる。ここで少し着いていけなくなって、ペースを落としマイペースを心がける。この時点で6位につける。スタート地点まで戻りしばらくすると、だんだんきつい登りになってくる。登りの弱い自分はここで3人に抜かれる。9位、これ以上は抜かれたくない。そういう思いが後ろを振り向かせる。が、幸いなことに後続はいない。
 頂上を越えるとすぐに10㎞地点があり、タイムは57:07。ここからは長くて急な下り坂。軽快なフットワークで飛ばしていく。途中、40㎞ウォークの参加者に声援を送ったり送られたりしながら走る。この間に前のランナーをひとり抜かす。8位浮上。 下りきって、9号線を渡りエイドを過ぎると、長楽寺の大仏への登りへと入っていく。大仏殿へ入るときに前のランナーとすれ違う。大仏の周りを1周してさらに登りが続く。しばらく上っていると前のランナーが見えてくる。ゼッケンを見ると最初40㎞ウォークのピンクに見えていたが近づいてみると44㎞のオレンジだと気付く。苦手の登りで抜かせたことが嬉しかった。
 その後も続く登りの途中で88㎞にエントリーしている姫さんとすれ違いお互いに声を交わす。こちらは20㎞、彼女は55㎞ほども走っているが、いつもの笑顔で声をかけてくれたことで元気が出る。10㎞から20㎞までの10㎞は48:54とまずまずだ。
 坂を登りきる手前に池があり、一周するとエイドがある。水を求めたところ、水が用意されていなかったのであせる。水をかぶって出発するとすぐに下りになる。またハイペースで飛ばす。ほどなく一人前走のランナーを発見し、抜き去る。抜くときに「速い」と言われ調子に乗る。これで7位だ。
 しばらく下ると、エイドがあったので、ここでエネルギーを補給しておこうとバナナとブドウ、ブドウ糖を口に入れる。後で考えると、もう少し早くエネルギー補給をしておくべきだったと思った。出発しようとした時、後ろから来たランナーに抜かれる。この人はスタートのときに先頭集団を形成していた一人だったので、先を走っていると思っていたのだが、どこかで抜いたのかもしれない。とにかくついていこうと思い、あとを追う。彼は小柄で典型的なピッチ走法なので、リズムがまったく合わない。下りきるころにはついていけなくなる。
 下りきって橋を渡るとしばらく平坦が続く。だが、さっき抜かれたランナーとは徐々に離される。しばらく走ると、最後の登りにさしかかる。水を口に含んで、登りに立ち向かうが足がいうことをきかない。それでも「ゆっくり。ゆっくり。」と自分に言い聞かす。しかし、ついに歩いてしまう。ふがいない自分に腹が立つが、体が言う事をきかない。二人に抜かれ走ろうと思うがやっぱりすぐに歩き出す。完全なエネルギー切れだ。一二峠に程近いところに自分の名前が書かれたプラカードを発見。「ようきんさった」と書かれていたし、若干勾配が緩やかになったので、ゆっくりながら足を動かす。
 そして、ようやく一二峠のピークに到着。いすに座るなりブドウ、梨、アンパン、ブドウ糖、梅干、コーラなど手当たり次第に口に入れる。なかなか腰が上がらない。その間に4人に抜かれてしまう。
 重い腰をようやく上げて、2kmほど下っていくとまた上りだ。しかし、ここは足が動いた。折り返してあとは下るのみだ。最後ぐらいは気持ちよく終わりたいと歩を進める。そしてついに小学校のグランドに入りゴール。4時間18分14秒。総合13位。
 どんな走りをしても、この瞬間はいいものだ。来年こそは4時間を切りたい。また新たな目標ができたレースだった。