見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

王子と踊り子

2017-03-12 | 本と漫画と映画とテレビ
彼(ローレンス・オリヴィエ)は映画スターになりたがってる偉大な役者。あなた(マリリン・モンロー)は女優を目指してる映画スター。

―映画『マリリン 7日間の恋』より


ちょっと前に聴いたラジオ番組の中で、作家の小川洋子さんが
ダフネ・デュ・モーリアの小説『レベッカ』について熱く語ってて。

(まぁ、そのラジオでは毎週、小川さんが
なんらかの文学作品のおもしろさを熱く解説してくれるのだけども)

小説は長くて読むのが億劫なので、
ヒッチコックが監督した映画『レベッカ』を鑑賞。

したら、
主人公の相手役のローレンス・オリヴィエが
めっちゃ男前で、内容そっちのけでくぎづけ。

口髭をたくわえたジュード・ロウっていうか、オーランド・ブルームっていうか。
なんていうんですか、紳士感。



美女を楽しむヒッチコック映画で、まさかのイケメン。
たなぼた。やっぴー! つって。
だてに、ヴィヴィアン・リーのダンナやってねーっつうのな。


となると、
ローレンス・オリヴィエの他の出演作も観なきゃっ…!
てヘンな使命感にかられる訳じゃないですか。

そんなこんなで『王子と踊り子』。



監督:ローレンス・オリヴィエ
原作:テレンス・ラティガン『眠りの森の王子』
出演:マリリン・モンロー、ローレンス・オリヴィエ

1911年の英国を舞台に、ヨーロッパ某国の摂政大公と
アメリカ人女優の恋愛を描いたロマンティック・コメディ。

いや~びっくりした。
時の流れにびっくりした。

1940年に制作された『レベッカ』出演時のオリヴィエは33歳。
対して、1957年制作『王子と踊り子』のオリヴィエは50歳。
オーリーが急にメイクの濃いジョージ・クルーニーになっちゃってて
想像してたオリヴィエと違うー! 期待はずれー! つって。

でもね。

そんなオリヴィエを補ってなお余りある輝きを放ってたのが、マリリン・モンロー。
抜群にかわいかった・・・。

顔は美形なのに、
一挙手一投足が超絶キュートだから、総合してモーレツにかわいい。
もうね、そのかわいらしさに画面から目が離せません。



ホクロも唇も、透けるような白い肌もセクシーで素敵ですが、
アイメイクがすんごいかわいいと思う。
(かわいい以外の語彙力の無さよ・・・)

もともとが舞台劇らしいので、
ストーリーもしっかり普通におもしろい。
ちょっと天然のかわいこちゃん(モンロー)のおかげで、みんな幸せ。
なんだかんだでハッピーハッピーですやん、っていう話。
イチャイチャシーンの前半と後半の対比が好き。

あと、
モンロー演じる踊り子・エルシーの装いがかわいい。

彼女はいろいろ訳あって
3日くらいずっっと同じイブニングドレスを着てるんだけれど
(最終的に皇太后さんにつっこまれている。笑)
シーンによってちょっとずつアレンジが変わるのがいい。
『ローマの休日』のアン王女ばりの着回し術です。



ちなみに。
1957年当時、マリリン・モンローは30歳くらい。
映画『紳士は金髪がお好き』(1953年公開のミュージカル・コメディ)や
『七年目の浮気』(地下鉄の風でスカートがめくれあがるあれ)の大ヒットで
すでにハリウッドのトップスター。
プライベートではメジャーリーガーのジョー・ディマジオと離婚して、
劇作家のアーサー・ミラーと結婚1年目の新婚さん。

エロいドレスで色気たっぷりに
「ハッピッ、ヴァースデー、ミスター・プレジデンッ」って歌ってたのは
この5年後の1962年(亡くなる2カ月半前)。美人薄明すな。




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