見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

нет войны

2022-03-05 | 生活
人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩(じくじ)たることだ。

ーサン・テグジュペリ『人間の土地』より


最近ラジオから毎日のようにジョン・レノンの『イマジン』が聴こえてくる。
昨日は1日で3回も聴いた。

ただ、この曲は日本のリスナーではなく、ロシアのプーチンさんに届けてほしい。

政治も歴史も国家のことも全くぜんぜんわからないのだけれど、
一体全体、何がどうしてこうなったのか。

♪けんかをやめて〜二人を止めて〜

けんかというよりは、一方的な弱い者イジメにみえるけれど、
なぜ誰も止められないのか。

難民を受け入れたり、お金や武器を援助したり、国連で会議したり、制裁措置をとったり、強い言葉で非難したり…どれも重要な行動だけれど、こう、もっと直接的に止める方法はないものなのだろうか。例えば、プーチンさんを後ろから羽交い締めにするとかそういうダイレクトなやつ。(無理無理)

これに限らずだけれど、
明らかな蛮行が、非難されこそすれ、強制的に止められないというのは、なんだか…なんだかとても虚しい。
自然災害ならどうしようもないけどさ…

何かホントよい解決策はないものか。

プーチンさんの元に優秀なお医者さんやカウンセラーを送り込むとか。
あったかいボルシチとモフモフの秋田犬を差し入れるとか。

トルストイ曰く、
「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ」とかなんとか。



月曜日のユカ

2022-03-01 | 本と漫画と映画とテレビ
彼女を愛しているんです。だからなんでもする。
ー映画『モロッコ』より


めちゃくちゃ可愛いと噂の加賀まりこを
大画面でみようと神保町シアターへ。



『月曜日のユカ』(1964年 日活)
監督:中平康
原作:安川実
脚本:斉藤耕一、倉本聰
出演:加賀まりこ、中尾彬、北林谷栄、加藤武

横浜を舞台に、
ナイトクラブで働く18歳のユカの自由奔放な日々を描いた現代の寓話。

-

噂に違わず、加賀まりこがめちゃくちゃかわいい…!

リアルリカちゃん人形というか、
ゴダール映画の中のアンナ・カリーナというか、、
森本美由紀のイラストから飛び出してきたんですか?と何度も思う。




監督が編集大好きマンのようで、
カット割や映像に並々ならぬこだわりが感じられます。
それが良い方向に作用しているのかは不明だけれど、
そして90分がとっても長く感じる映画ではあるけれど、
ひたすら加賀まりこがかわいい。

唇、その横のホクロ、大きな瞳、アイライン、変わった形のブラ、身体のライン…それはもう、まじまじと見てしまう。
後頭部がこんもりしたヘアスタイルは、どうなっているのか。ウィッグ?

金田一耕助の刑事さんの印象しかない加藤武が主人公・ユカのパトロン役でずっと違和感だったり、ユカの恋人役の中尾彬がかっこよくて胸ときめいたり、ユカの母親役の北林谷栄が「この母にしてこの子あり」という説得力しかない存在感だったり、ラストの感じが『プロミシングヤングウーマン』の冒頭を彷彿とさせたり…いろいろと目の離せない映画だった。小悪魔小悪魔。