―永積タカシ
② 普通の文章でも、例えば《ああ背中がかゆい ‐W.シェークスピア》と書くと、
妙に意味深な感じがしてくる魔法が‘‘シェークスピア’’という言葉にはある
―三谷幸喜
名言ってありますでしょ。
青年よ、大志を抱け。だとか、あきらめたらそこで試合終了だよ、とか
わが巨人軍は永久に不滅ーとか、野球はひとりでもできる、ベンチがあほやからうんぬん。
もう言い出したらきりがないけど、名言。
名言って上記①および②で示した要素が大きく関わっているよね、と思う。
つまり
ある境地に達成した人からボロッとこぼれ落ちる言葉 =要素①
言葉を発した人の背景、功績、を受け手が知っているからこそ生じる重み =要素②
①または②、どちらか一つの要素しか含んでいない言葉でも名言にはなり得るけど、
①+②だとより強靭な名言となるわけ。
「目標に向かって一生懸命やれば、夢は叶う」 (要素①)
2004年、米・メジャーリーグの歴代シーズン最多安打記録を
84年ぶりに破ったイチロー (要素②)
①+②
「目標に向かって一生懸命やれば、夢は叶うということですよ」
―メジャーの歴代シーズン最多安打記録を
84年ぶりに破った際のイチローのインタビューより―
説得力!
言葉のもつ威力がぐんっとね。ぐっと上がりましたでしょ。
「努力すれば夢は叶う」なんて、
多かれ少なかれ、生きていたら誰もが達する境地であると思う。
なのに、格が違うわ、イチロー。と。
イチロー知らなかったら意味なくなるんだけどね、、
すごいイチローファンみたくなってるし・・・
名言って、
そのものの内容や言葉のチョイス、そのセンスが重要なのは当然なんだけれど
発言者本人、その言葉が出てきた背景、はたまた、
発言者に対する受け手の関心度や好感度、その辺も結構関係あるんだね。
そんな話。