見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

街の上で

2021-05-09 | 本と漫画と映画とテレビ
わたしたちの
このありふれた平凡は
本当はとても
こわれやすくて
なくさないことは奇跡

ー魚喃キリコ 漫画『南瓜とマヨネーズ』より


2021年のゴールデンウィークは必ずや『ノマドランド』を映画館へ観に行くー!と気張っていたのに、緊急事態宣言の発出?発令?によって近場のTOHOシネマズがこぞって休館…

なので『ノマドランド』はあきらめ、緊急事態宣言下でも颯爽と営業してくれている劇場で上映していた&前から気になっていた『花束みたいな恋をした』をwebで予約。

しかし!
開始時間をなぜか1時間遅く思い込んでいて(おばさんにありがちなやつ!)、劇場に着いた頃にはすでに上映真っ最中…。
ダメ元で受付のスタッフさんに「この見逃したチケットで、次の回みせてくれませんかねぇ」と図々しいお願いをしたら(おばさんパワー!)、「今回だけ特別にいいですよ」とまさかの快諾。

ありがとー!ユーロスペース!
神!!ジーザス!!!
もう二度とこんな過ちは犯しません!!!

(余談ながら、現在放送中の同じ坂元裕二脚本のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』では、『花束みたいな恋をした』のアンサー台詞(と勝手に解釈)が聞けて楽しい。

「花束っているかな? もらったときは嬉しいけど、3日後にゴミ箱に捨てるときは、イヤ〜な気持ちになりますよね。結果プラマイゼロじゃないですか」(中村慎森)とか
「グアムに住んでる人がサイパンに旅行いくか?」(綿来かごめ)とか)


そういうわけで?、
こちらの失態を気持ちよく受け止めてくれた映画館に感謝と謝罪の気持ちを込めて??
後日、ぜんぜん観る予定になかった『街の上で』も観に行く。



『街の上で』(2021年 日)
監督:今泉力哉
脚本:今泉力哉、大橋裕之
出演:若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、成田凌 ほか

変容する文化の街「下北沢」を舞台に、古着屋で働く主人公と彼を取り巻く4人の女性たちの日常を描いた青春群像劇。


これホント観れてよかったー!
ありがとー!ユーロスペース!(2回目)
GW、映画館開けてくれてありがとー!
とっても面白かった!!

フランス映画の空気をまとったストーリーのあるラブコメというか、
アキ・カウリスマキかジム・ジャームッシュが撮った初期ガイ・リッチーのドタバタ劇というか…?
うまい感想は言えないけれど、とりあえずもう1回観たい。

下北沢の街の知識はまったくないものの、そんなの関係なく面白かった!
そういえば、2000年ごろに『ざわざわ下北沢』(監督:市川準)という映画が公開されていたような?ついでにそれも観たくなります。

あとは、城定イハ(中田青渚)の喋り方が昔の友人にそっくりだったり、学生時代に読み漁った魚喃キリコの漫画が登場したりで、個人的にもかなり懐かしさいっぱい。

しかし、『花束みたいな恋をした』とちょこちょこ俳優陣がかぶっていて、後から脳内で話を振り返る時にちょっと混乱する…(老化というやつ)。さらに今期のドラマ『コントが始まる』なんかを観てしまうと、なんて言うかあだち充のいろんな漫画を並行して読んでいるような気持ち。