あたし、一生、市さんの杖になって苦労します!
―映画『座頭市物語』より
はいはいっ!
あたしも!あたしも!杖になるー!
つってね。
ヒロイン、あの場面でよく言った!
私も、丁度そう思ってた!
先日、神保町シアターでやってた『座頭市物語』を鑑賞して以来、
主演の勝新太郎に心うばわれちゃって。イエス、フォーリンラブ。
物語の面白さや殺陣のかっこよさ、男の友情うんぬん以前に、
勝新のチャーミングさに、くっふう~!!!って。
マンガ『武士沢レシーブ』の鬼嶋さん状態。ドスーン!
そもそも
勝新太郎に全然よいイメージを持ち合わせていなかったから、
こんな魅力的な人だったのかー!という衝撃。
だって・・・私が物心ついた頃の勝新はすでに
パンツに大麻入れたり、葬式で肉親の骨を食べたり、、
イカレたおじいちゃんだったからさ~、気づかなかったのよ。
ルックスは、
裸の大将っていうか、たまのドラムっていうか、レイザーラモンRGっていうか。
今にも、「海老蔵あるある言いたい~♪」って歌い出しそうなのだけど・・・
なんだろうか、役柄からあふれ出す人間力。
とりあえず、この人についていけば間違いない!と思わせる頼もしさ。
たとえ間違ってても、この人ならなんか許せる!と思える愛嬌。
すてき。すてきんぐ勝新。
そんなわけで、ゴールデンウィークを目前にして
勝新チャージ週間に突入です。
まずは『兵隊やくざ』。
『兵隊やくざ』
監督:増村保造
出演:勝新太郎、田村高廣、淡路恵子ほか
1965年(昭和40年)製作・公開の日本映画。
第二次世界大戦中の、ソビエト連邦との国境に近い満州を舞台に、
そこに駐屯する関東軍へ入隊してきた、元やくざの用心棒・大宮貴三郎(勝新太郎)と、大宮の指導係に任命されたインテリ・有田三年兵(田村高廣)が織りなすドタバタ?劇。本作を皮切りにシリーズ化。
もうね、めちゃくちゃ面白いの。なにこれ。
コメディ?コメディよね?
大宮一等兵のキャラがよい。
タイトルの「兵隊」の部分を変えて、現代版作れるんじゃない?
「サラリーマンやくざ」とか「銀行員やくざ」とか。。。
どのタイトルでも、主役は大宮貴三郎。つまんないか。
じゃあ、再放送。
再放送お願いします。金曜か土曜の夜に。
お酒飲みながら、バカだな~と観るのに丁度いいのよ。
強い兵隊さん♪
そんでなにより、勝新がエロい(≒色気がやばい)。
将校専用の芸者屋に行って、芸者役の淡路恵子と遊ぶんだけど、
へそ酒(女のへそに酒を注いで、下腹部に垂れてくる酒を飲む)の
こなれ感がハンパない。
もうこれ、プライベートで散々やってるやつでしょう。
つって思わずにはいられない慣れた手つき。
あと、開始早々、
上司への挨拶もそこそこに、ベッドにドカッと座って
タバコをぷか~っと吹かす場面があるんだけど、その所作のエロいことエロいこと。
日本人でもこんなにかっこよくタバコ吸えるんだねぇっていう感動。
んで
続編では、好きになった看護師さんに
「下の毛をくれ」ってお願いするんだけど、
こんなのセクハラ以外の何ものでもないのだけど、
勝新が言うと、イヤじゃない不思議。
そして、たまにケンドーコバヤシに見える不思議。笑