見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

檸檬

2011-11-26 | 生活

えたいの知れない不吉な塊が始終私の心をうんぬん、、

そんな梶井基次郎的な気持ちを抱えつつ、
仕事用のノートを買いに
丸の内のオアゾに入ってる丸善へ行きました。

見本用として置いてあるノートの中に
いくつかお客が試し書きしてるものがあったのね。

試し書きって普通、グルグル渦巻きとか
「あいうえお」とかを書きそうなんだけど、
丸善の見本ノートにはみんな意外とちゃんとした文章を書いてる。

「○月×日 雨」

だとか、

「どこどこの何というペンシルにて試し書き、
少しひっかかりがある」

だとか。
試し書いた感想なんかもしっかり書いてある。

きわめつけが、

「私はこのノートの縦書きが欲しいと思う。
子どもの国語のノートにしたいと思うが、
小学生には贅沢だろうか」

つって。
ものすごい達筆な字で書いてあって。
横書きのノートに縦書きで。

ノートの値段確認したら、1冊1400円。
まぁ、小学生の国語のノートにするには贅沢だわな。

なんか、これを書いた人のこととかその子供?孫?のことだとか
いろいろ想像してひとり笑ってしまった。

毎日上手くいかないことだらけだけど、
このノートのカーンと冴えかかった試し書きを読んだら、
不吉な塊は吹っ飛んだわ。 という話。


檸檬爆弾いらずのノート。


世界の中心でモテキ

2011-11-13 | 本と漫画と映画とテレビ

全然、観る気はなかったんです。

DVDになったら観るかも程度だったんです。

ドラマだって観てなかったし、
漫画だって本屋さんに置いてあるお試し第一話しか
読んだことなかったし。

でもね。あの人。悪くないのよ。

フジファブリックの曲がいいじゃないですか。
バクバク鳴ってる鼓動は旅の始まりの合図なのです。

『夜明けのBEAT』PVの森山未来はあんなにイケてんのに、
『モテキ』の未来はとってもダメ感が出ていてすごい。芸達者。


そんなわけで映画『モテキ』観ました。


もう。ぶっちぎりで面白かった。
何をぶっちぎったのかはさておき、抜群に面白かったです。
昔のTV番組『ココリコミラクルタイプ』みたいな作りでした。
始まりの感じとか。

途中で、セカチューの二人がこんなに大人になったのかぁ
とちょっとしんみり感傷的な気持ちになったりもします。


てかね、長澤まさみが可愛すぎる。あれはもう。ずるい。
なんなわけ。あんなん誰だって惚れる。

でもさ、自分から森山未来にベッドでキスしておいて
胸もまれたら「なに?」っていうのはさ。
そこは、察しようよ。

ただ、終わり方がね・・・

わたしが金子ノブアキの立場だったら
ちょっと当分立ち直れない。。
きっと思い出すたび「わーっ!」ってなるわ。


とにかく、始まりから終わりまで
愛情かけて丁寧に作られた映画でした。
監督の作品への愛が伝わってくるステキな映画なのでした。


あとさ。
思うに、「モテキ」っていうのは
自分に対する自信と異性に対する上手な接し方、
この両方の条件を十分満たした人に訪れるんじゃない?

もともと両者を持ってる人もいれば、
いろいろ経験して知らず知らず身につけていく人もいるし。
一生条件がそろえられないわたしもいるし。
待ってるだけじゃ向こうからは来てはくれない。モテキ。