見ないフリ

一時的な対応策にしかならない現実逃避をずっとするブログ

COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック

2015-07-04 | 音楽
いい歳して、敏感でいたくない。
―太田 光
(2015.6.23 ラジオ『爆笑問題カーボーイ』にて)



『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』
1994年、27歳でこの世を去ったNIRVANA(ニルヴァーナ)のフロントマン、
カート・コバーンについてのドキュメンタリー映画。

監督:ブレット・モーゲン
製作総指揮:フランシス・ビーン・コバーン(←娘な)
音楽:カート・コバーン、NIRVANA


「1週間限定上映」という煽り文句に釣られて
うっかり観に行く。ミーハー心炸裂。2200円!高い!


才能も人気もお金も美貌もあって、
妻も1歳8カ月のかわいい娘も居るのに、これ以上何が不満だったのか・・・
人間て不思議だわね。

全体の雰囲気は1998年のドイツ映画『ラン・ローラ・ラン』。
(音楽とアニメと実写と赤毛がテンポよく混ざっているということ)
監督は映画の中で『ピンク・フロイド ザ・ウォール』が好きって語っていた。

映像に合わせて、超メジャー曲『スメルズ・ライク~』から未発表曲までが
BGMとして大音量でガンガン流れるので、
お酒を片手に、そのつまみとして観ると楽しいのかな?
ビートルズの『And I Love Her』のカバーにキュンキュンします。

そんで、やっぱ、顔面。顔面が最強。
イケメンは正義。要するに、イケメンは正義なのです。
(あれ?同じこと2回言ってる?ウフフ)
さらにね、猫を飼っていたみたいで、
やたらと猫と一緒の映像や写真が登場するんだけども(しかも子猫!)
もう、子猫とイケメンて!鬼に金棒!弁慶にナギナタ!これはいけませーん!!

あと、映画には未発表の音源だけでなく、カート・コバーン自身が残したメモや絵が
大量に映像の中に組み込まれてて、ものすごく書いて描き残す人だったのだなぁ。
っていう。そんな感想。


育った環境が複雑だったからか、幼少期からADHDだったからか、
薬中だったからか、何かとこじらせマンだったからなのか・・・
とにかく、とっても繊細な人だったんだろうね。

「僕の場合、人間が好きすぎるんだと思う。
あまりに好きだから、あまりに悲しくなってしまうんだ」
(by カート・コバーン)
だってさ。優しいね。優しいが過ぎるわ。

この感じで今も存命だったら、いろいろ大変だったことでしょう。
なにかとめんどくさそう。なんとなく。
晩年のシド・バレットみたく、太ってハゲちらかしてたかもしらんし。
Wish You Were Here。。。


なんつうか、娘のフランシスには申し訳ないのだけど、
彼は絶頂期に死ねてよかったんじゃないの?

GGアリン的に言うなら
「自殺はその人が絶好調にある時にだけやるべきだ、
なぜならそうすれば(最も弱い時でなく)
最も力のある時にあの世に行く事ができるからだ」
っていうか。

同じ27歳で死んだジミヘンは
「死ぬってことで初めて生の意味があるんだ。
何らかの価値がある人間だと思われる前には、
一度死んでみなくてはいけない」つってたし。

まさに、遺書?の
「錆びつくより今燃え尽きる方がいい」ってやつ。
(ニール・ヤング『ヘイ・ヘイ・マイ・マイ』の歌詞の一部)

つっても、映画の感じだと、
芸術家にありがちな才能の枯渇を嘆いての死ではなく、
もともとの愛情不足&情緒不安定だったところに、
妻の浮気未遂が引き金となって・・・ということみたいだったけど。

なにはともあれ、伝説になれましたね。


あ、映画の見どころとしては
娘のフランシスが生まれてからの映像がかなりイイ!必見。

重度の薬物中毒者によく見られる赤い斑点を顔に浮き上がらせた
ジャンキー夫婦(カート・コバーン&コートニー・ラブ)が
愛情たっぷり、ときに危うく愛娘をあやす姿がただただ微笑ましいのです。

笑顔になれる、家族の映画。

まぁ、元妻コートニー・ラブが再注目されたくなって、
映画作っただけじゃね?なんて、ひねくれた見方もしちゃうわけですが・・・

死人の時間は止まってるけど、こっちは前に進んでんだ!ってことです。適当。笑





溺れたエビの検死報告書

2015-02-11 | 音楽
ドキューンズキューンの衝撃。

パスカルズ目当てに
「さるハゲロックフェスティバル'15」に行ったら、
まさかのエビで心わしづかみ。ごきげんだぜ。



「溺れたエビの検死報告書」
この人たち、ギャグなのか、本気なのか。。

音楽はめちゃくちゃかっこいいのに、
AB蔵とコラボしたり、
かっぱえびせんを配ったり、
客の中から生贄を選んだり・・・。

なんつうか・・・DEVOに通じる振り切れ方・・・?
真剣にエナジードームとかかぶっちゃう感じ・・・?違うか・・・




どうやら、、
京都を拠点に活躍するミュージシャンやパフォーマー、デザイナーの集団らしい。
(現在のレギュラーメンバーは10尾前後)

気になりすぎて、翌週、川崎で開催されていた「ベイキャンプ」にも行ってしまった…
CD買って、サインもらって、エビ祭り。

メンバーは1号、2号、、と数字で呼ばれてて、
コンバス担当のオサ(長?)は立派なエビのついた杖を振り回している・・・ホント謎。
エビのお面がめちゃくちゃカッコ良いので、ついついじっくり見ちゃうのです。笑


基本、メンバーは誰もしゃべらないんだけど(エビだから?)
これで誰か一人しゃべり担当がいれば、もっと面白いのに!と思う。
音楽家に話芸まで求めるっていう。ね。

当分、イソギンチャクの上で踊ってしまいそうな予感。





毛皮のマリーズ

2011-09-10 | 音楽

6日の朝に仕事の面接に行ったら、
それだけでどどっと疲れちゃったので帰りにカラオケに行きました。

平日のお昼だったので、あまりお客さんもいなくて
ひとりノリノリで喉が潰れるまで口くたびれるまで盛り上がってたわけなんだけど、
途中、近くの部屋からものすごい独特の歌声が聴こえてきて。


あ~この人の歌声、あれに似てるなぁ~
東京FMの番組『ラジオ・ドラゴン』で紹介されていたあの曲、、
その1曲だけしか知らないけど、
バンド名も覚えてないけど、
曲のサビが「メルシールー」みたいな歌詞で・・・
それはねごとの曲か・・・えっと・・・なんだっけな・・・

声が聴こえてくるたび気になってしょうがないんだけど、全然思い出せない。
曲名が出かかってるのに出てこない。気持ち悪い。
手元のカラオケの検索機で調べてみるものの、
ヒントが「メルシールーみたいな歌詞。」だけじゃ、全くわからない。

トイレやドリンク取りに行くために廊下に出ると
なおさら漏れ聞こえる上手いような下手なような独特の声。


メルシールーじゃなくて・・・メ・・・メ・・・なんとかルー・・・


結局、何も思い出せないまま家路についたわけなんですが、
翌日、家でのんびりぼんやりしてる時に思い出した。

「メリールー」だ!!!

そうそう、「メリールー」!

ふぁ~。すっきり。あは体験。


で、なんていうバンドが歌ってるんだ?と思ってネットで検索したら

『毛皮のマリーズ』

彼らは6日の夜に解散を発表したとかで、
Google急上昇ワードに名前が挙がっていて、わざわざ検索するまでもなかったのでした。



という話。





Mary2

(イメージ)


死にそうな人

2011-08-03 | 音楽

死にそう。 といっても、

顔に死相が出てます、といった心霊的な話ではない。

あるいは、

煩悩のない人=仏=死人(しびと)
なんていう、仏教的な話でもありません。

もちろん、
病気や薬でそろそろヤバいんじゃない?っていう話でもない。


なんていうか、
人間らしくない、染まってない、強すぎる・・・
なんていうの?こういう感じの人。
浮世離れ?生き急いでいる?

そうそう。

なんだか生き急いでて、人間っていうより、幻覚?マボロシ?キセキ?
みたいな人っていますよね、という話です。
犬や猫でもいたりしますが。


神様は、強い魂をもった人間をそばに置きたがるらしいので、
それが本当なら、すぐに持っていかれそうな人。
目を離すと、あっという間に居なくなりそうな人。

そういう意味で、死にそうな人。



あれは、たしか、10年くらい前の話。

歌番組の『HEY!HEY!HEY!』に、エレファントカシマシが出てて。


トークの最中、
ヴォーカルの宮本浩次が松本人志に、

「僕は、あと何年、生きられるんでしょう?」って聞くわけ。

(今思うと、彼は何故こんな質問をしたのか・・・謎。)


そしたら、松本氏は

「そんなに長くはないと思う・・・笑」


って答えてて。

それを観て、なんだか妙に納得してしまった。 という話。


宮本浩次だけじゃなく、
甲本ヒロトとかも、「そんなに長くはない・・・」って思ってしまう。


いや、二人ともぜんぜん生きてるけど。

生きてるし、生きてるし、生きてるしー!
長生きしてほしい。曲聴きたい。もちろん。

でも、なんか、なんだろ。なにかね。

刹那的っていうの?刹那的な人?
今この瞬間だけを生きているのだ、という感じ。

まぁ、気のせいなんだけど。
観る側の気持ち次第なんだけど。


さ、ここはひとつ、気分を変えて歌でもうたいますか。

せーの。

♪降りるはずの~駅は後ろ~
 止まるべき港を離れてく~
 トゥーレーイ、トゥーダイ、のぉん。

(ザ・ハイロウズ 『too late to die』)



わ!わ!
のんきに歌ってたら、エイミー・ワインハイスが死んじゃったよ!

音楽とお酒とお薬をたしなんでいたら、
27歳で死なないわけにはいかないよね。

偉大な先輩たちに続かないとね、ってこと?

アルコール依存症のリハビリ施設なんか行きたくないのっ。
ノーノーノー。

Eimy


できることなら代わってあげたい。

どうして、必要とされている人ほど
さっさと死んじゃうんだ。


ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ

2011-05-30 | 音楽

朝ラジオを聴いていたら
ジャック・ジョンソンの『Flake』という曲が
流れてたんです。

2002年に出したアルバムの中の1曲らしいのだけど。


レッチリかと思った。
レッド・ホット・チリペッパーズの新曲ですか?
と思って聴いてたら、違うかった。

ただそれだけ。

雨降りすぎ


Uicu10281


ずっとうそだった

2011-04-09 | 音楽

・・・
たまのバカンス田舎へ行けば 37個も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねえうちに漏れていた
あきれたもんだなサマータイム・ブルース

      ―RCサクセション 『サマータイム・ブルース』


放射能はいらねぇ 牛乳を飲みてぇ
・・・
巧みな言葉で一般庶民をだまそうとしたが
今度のことでバレちゃった その黒い腹

      ―RCサクセション 『ラブミーテンダー』

昨日のユーストリームライブー!
なんかね、なんだかとっても見入って魅入ってしまった。
斉藤和義がやるとは。
1番手が斉藤和義だって。

「1番~~、 歌うたい~~、 斉藤~~~  」 (ウグイス嬢)


いやよ、
被災地応援ソング歌います、とか、CD収益金寄付とか、
義援金募集ライブ・・・とかだったら、
こんなに私も注目しなかったさ。

今回の生ライブの目的も
義援金を集めて被災地に送ります、ってことなわけで。
その活動、すばらしいです。頭が下がります、ホント。


いやけど、そこじゃないの。


言いたいのはそこじゃなくて、

原子力発電所についての歌を〈今〉、〈日本〉で歌った、
その第1号が斉藤和義だってことよ。


歌詞の内容だって
原発の是非とか、放射能汚染悲しいネじゃなくて、
どっちかっていうと、
お前らウソついてんじゃねーよ!(怒)
っていう政府や電力会社に対するの批判的意見だった。

その辺の部分って、
今現在、マスメディアとかそれに出る有名人とかが
見て見ぬふりしてる部分、あえて避けてる部分じゃん。
ナンシー関の言葉を借りるなら、「下手なこと言うとたいへんだ」の部分。
(それが、パトロンに気を遣ってなのか、国策だからかなのかよくわからんが。)

とにかく、人気商売な人はスルーしてる部分。


それを、
YouTubeで話題を集めて、いっぱいいっぱい注目させた上で、

さらっと演奏、ユースト生配信。




ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、私バカにしてました。

あの人って髪の毛モサモサでちょっと小汚くて、
一人じゃ切符も買えない、社会生活不適合者だと思ってました。


しかし違った。






斉藤和義、お前めちゃくちゃかっこいいよ、と。



けどさぁ、
これで斉藤和義がメディアに出なくなったりしたら、
ね、怖いね。
ちょっと、なんか、日本って・・・・・ってなるね。
もはや戦後ではない!(逆にね!)ってなるわな。


「あなたの意見には反対だけど、
あなたがそれを主張する権利は、命を懸けて守る」って言った人いたじゃん。

民主主義ってそういうことよね?
表現の自由ってそういうことよね?

そうじゃなきゃだめなんよね。