『侍たちの警視庁』改訂版

４年前に発行した私家本『侍たちの警視庁』の改訂版を制作中です。

『侍たちの警視庁』は、私に多くの出会いをもたらしてくれました。
釣先生を筆頭とする歴史家の先生方、警視庁史を研究されている大先輩方、同好の仲間達、
そして本を読んでくださったたくさんの方々。
皆様からは本当にありがたい感想や、私が知らなかった情報をたくさんいただきました。


『侍たちの警視庁』発行後もコツコツと調べ続けてはいましたが、改訂版を出すきっかけに
なった大きな原因は『歴史研究』主幹の吉成様の後押しです。
吉成様は『歴史研究』誌上で拙著の宣伝をしてくださり、講演の機会もくださいました。
そのお陰で私のモチベーションは再び大いに高まりました。

改訂版では前作の倍近い警視庁の侍たちをご紹介する予定です。
あと二回ほど旅行に行けばすべての取材が終わるのですが、なかなか訪れにくい場所なので、
もう少し時間がかかりそうです。
進行状況や取材旅行については、当ブログにてご報告していきたいと思います。

『侍たちの警視庁』改訂版の表紙は、漫画家の桝田道也先生に描いていただきました。

桝田先生には初代警視庁舎のぼやけた白黒写真のコピーを渡しただけなのですが、イメージ
を深く掘り下げてくださり、このような素晴しい作品に仕上げてくださいました。
木版画に彩色したような感じが明治時代の資料っぽくて、とても気に入っています。
表紙に見合う中身となるよう、私もがんばりたいと思います。

なお、桝田先生は『コミック乱』や『大河』で歴史漫画を連載されておられた方で、私は先生の
歴史漫画の大ファンです。
特に『大河』で連載されていた『どっからみても波瀾万城』は最高でした！
先生が今後発表される歴史漫画については当ブログでも紹介していきたいと思います。

歴史好きの皆様は、ぜひ桝田先生の歴史漫画をご覧になってみてください。