幕末掃苔屋 公式ブログ

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ゴールデンウィーク その2

2010年06月25日 | 掃苔録
GW掃苔報告の続きです。

初日、夜行バスで早朝の京都に到着しました。
GWの京都はとてつもなく混むだろうと考え、さっそく掃苔を開始しました。
相国寺で薩摩藩戦死者を掃苔し、乃木神社で村野山人の銅像を見ました。

ちなみに村野の墓は高野山にあり、翌日掃苔しました。
京都駅に戻ると、早朝とは駅の様子が一変していました。

どこを見ても人、人、人。

村山たかの掃苔をすべくバスに乗るつもりでしたが、バス乗り場で
異常な長さの行列を見て、心が折れました
(目的の墓が明治初年の警視庁関係者や丹南藩関係者であれば決して折れませんが)。

そこで急遽代案を考え、彦根に行くことにしました。
彦根は十年前に一度訪れたきりです。

その時は天寧寺で井伊直弼と長野主膳を掃苔しただけで、
あとは埋木舎や彦根城天守閣などを観光しました。

その後、凌霜隊の朝比奈茂吉の墓が彦根にあると知り、気になっていました。
京都の後だったためか、彦根の町はとてものんびりしているように感じられました。

彦根訪問は予定してなかったため、
朝比奈茂吉の墓がある蓮華寺の場所もわかりません。

駅前の交番で教えてもらい、徒歩で向かいました。
蓮華寺は、本堂も墓地も墓も私の好きな雰囲気に満ちており、
うれしくなりました。

朝比奈茂吉の墓はすぐに見つかりました。
塀沿いにある「椋原義彦」と刻まれた墓がそうです。
父の実家の椋原家に養子となったためです。

十五年ほど前に会津の飯盛山で凌霜隊の碑を見て興味を持ち、
さっそく白虎隊記念館で凌霜隊の本を買ったことを思い出しました。
たっぷり感傷に浸れました。

電車の時間まではまだ少しあったので、
途中で見つけた古くて風情のある喫茶店に入りました。

実は私は古い喫茶店が好きで、
ここ数年で700軒くらい入ってきたと思います。

ブレンド(300円)を頼むと、小さなケーキがついてきました。
店のおばあちゃんとひこにゃんについて話しました。

「猫がカブトをかぶってるなんてカッコ悪いと思っていたけど、
お祭りで他のと並んでいるのを見たら一番よかったわよ
(「ゆるキャラまつりin彦根」のことか)」

「最初は知名度がなくて、50になる息子にひこにゃんのヌイグマルミを
贈ったら怒られたわよ。でも今じゃ自分で買いに来ているよ」

十年ぶりの彦根滞在はわずか一時間でしたが、
とても穏やかな時間を過ごすことが出来ました。

この日はその後、大阪と神戸を回りました。
神戸での目的は、アーネストサトウ助手の野口富蔵の掃苔です。(つづく)

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