幕末掃苔屋 公式ブログ

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『決定版河井継之助』

2012年11月14日 | その他

今、読みたい幕末明治時代関連の本が数冊あり、楽しみながら少しずつ読んでいます。

先日読了したのが、『決定版河井継之助』です。
著者は河井継之助記念館館長の稲川明雄先生で、先生には三間正弘(長岡藩軍事掛 警視庁に出仕)や高野譲(山本五十六の兄 警視庁に出仕)について度々ご指導ご鞭撻をいただいてきました。
昨年先生をお訪ねした際の記事はこちらをご覧ください。

『決定版河井継之助』では河井の生涯がバランス良く紹介されていて、まさに河井を知る本の決定版だと思いました。
個人的には、山田方谷との師弟関係や、秋月悌次郎との交遊関係、河井の母の貞が「息子はいつになったら正しい評価がなされるのか」と言ったというエピソードや、小千谷談判出席者のその後についてなどが興味深かったです。
私は明治初期の警視庁を調べているので、維新後に警視庁に出仕した三間正弘の証言や、加藤一作の河井暗殺計画には特に興味をひかれました。
出展や根拠が明示されているのもありがたかったです。

稲川先生のご研究とその発表を、これからも楽しみにしております。


※写真は長岡市栄涼寺にある河井継之助の墓