「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

首都圏の緊急事態宣言は急いで解除するな

2021-02-23 07:28:42 | 2012・1・1

昨日22日の東京都のコロナ.ウィルス新規感染者数は178人と昨年11月20日の187人以来、3か月ぶりに200人を切った。これに並行して全国の新規患者数も2月15日以来、1000人を割って740人と低い数字であった。ご同慶の至りである、中でもうれしいのは発生ゼロの県が東北5県をはじめ18県もあり、うち14件は21,22と連続2日続けてである。

こんな状況の中で大阪、京都、兵庫の関西3府県と愛知、岐阜2県などが緊急事態辞退宣言の切れる3月7日前に先行して宣言を解除することで政府との間で検討中だという。確かに22日の新規感染者数は大阪62、愛知30人、兵庫14人を除けばひとケタで東京首都圏とはケタが違う。総合的に判断すれば、先行解除も当然なのかもしれない。

これに反して東京都の小池百合子知事は22日の記者会見で”今はこらえ時である。コロナは対策を緩めると正直に反応してくる”と都民に引き続きの協力を要請した。知事の頭の中には昨年11月20日には200人以下だったのが,僅か2か月足らずで2000人を越す苦い経験が残っているはずである。当時、政府コロナ分科会の関係者は感染者数の推移は”神のみぞ知ると無責任なことを言っていたが、東京の感染者は500人後半に入りそのまま上昇したままだ。

今回とて対策の手を緩めれば知事の言うように分からない。新しい感染の波が来ないとも限らない。”stay at home"を忠実に守っている都民にとっては、1週間そこらの宣言解除は問題ではない。