「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

森喜朗五輪パラリンピック委員長の名誉ある身の引き方

2021-02-10 06:37:03 | 2012・1・1

幕引きかとみられた森喜朗.東京五輪パラリンピック組織委員長の「女性蔑視」をめぐる発言についてIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長がまた蒸し返ししたかのように””完全に不適切”だと批判した。これを受けたのか組織委は12日評議会と理事会の合同会議を開き、森会長も出席、再度謝罪するようだ。

森喜朗会長の進退については辞任すべきだという世論が圧倒に多く、これを政治利用した野党の女性議員たちがよその国の真似をして白い服をきて茶番劇の抗議を始めた。組織委や東京都に対してもボランティアを辞退したいという申し出が390人からきている。肝心の選手たちや関係者からも批判が出始めた。

森会長とは同じ戦前生まれの世代であり、会長の発言には誤解されている節もあるが、90%の人が辞任すべきだという意見では五輪の精神から言っても”名誉ある撤退をご本人も考えるべきである。五輪を前に会長を辞任した先例は1964年の前回にもある。津島寿一氏(元蔵相、防衛庁長官)がインドネシアとの友好親善のしがらみからIOCとは無関係にジャカルタで開催された「新興国スポーツ大会」へ選手団を派遣した責任を取り辞任している。

しかし、今回は国民の理解も支持もない。12日の会議を前に森.バッハ(男性)小池.橋本(女性)四者会談が考えられているそうだが、問題がここまで来てはどうか。下手な田舎芝居ではだめだ。総理までやられた方だ。名誉ある身の引き方を回りが配慮すべきだ。