「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

47都道府県「住んだ町」「旅した町 郡山 チョンガー生活2年

2021-02-17 07:55:44 | 2012・1・1

昭和44年(1969年)11月から2年間、生まれて初めて僕は白河の関を越えて東北の地に住んだ。それが郡山である。福島県の中通りの中央部に位置する人口35万人の最大の都市だ。19年勤めた新聞記者の生活にピリオドを打ち郡山に新しくできた民放に営業職としての転職転勤、家族を東京に置いてのチョンガー(単身赴任)であった。

郡山には縁もゆかりもなく知人友人もなかった。当時駅前のアーケード街で暴力団の抗争があとをたたず、週刊誌は”東北のシカゴ”などと報じていた。まったく知らない町で治安を心配したが、2年間、東北人の心の温かさに助けられ無事勤務できた。しかし、今振り返ると汗顔の至りだ。

2年間のチョンガー生活で僕は3回も引越ししている。会社が用意してくれた郊外の快適なアパートは通勤に不便(東京に比べれば比ではないのだが)と移転、会社近くに移り、さらに飲むのに便利だと夜の繁華街、堂前の近くに引越ししている。

高度成長時代の前、モーレツの時代だった。仕事もしたが、単身赴任を良いことによく遊びよく飲んだその結果風邪をこじらせ、喀血し1か月も入院した。郡山には磐梯熱海という名湯があるが在任中一度も行ったことがない。