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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      花粉症 無花粉杉が開発されても!

2010-03-30 06:15:54 | Weblog
今年は花粉の飛散量が少ないようだ。昨年夏の日照時間が全国的に平年より少なか
ったのが、よかったようだ。さらに幸いなのは、ここへきて首都圏は春が足踏み状態で
冬に逆戻りしたような寒い日が続いていることもある。

わが家では、老妻と娘が毎年この時季になると花粉症に悩むが、どいうわけか僕は罹
ったことはない。老妻に言わせると、僕がふだんアルコール(酒)を飲んでいることに関
係があるとのことだが、そんな医学的根拠はもちろんない。

花粉症が日本で問題になり出したのは、ネット情報によると、1964年(昭和39年)、東
京五輪の頃からだ。栃木県日光地方で初の花粉症の症状が報告されている。日本の公
害はちょうど、この頃から始まっているから、やはり大気汚染、とくにディーゼル車から吐
きだされる微粉となにか関係があるのかもしれない。

先日テレビを見ていたら、独立行政法人「林木育種センター」(日立市十王町)で無花粉杉
の開発に成功したという。詳しい学術的なことはわからないが、遺伝子組み替え技術によ
って将来安定的にこの無花粉杉の苗木が提供できるようになるらしい。これは花粉症患者
にとっては朗報だ。

だが、日本の林業全体にとっては、どうなのだろうかー。輸入材に押されていぜん国産材
の価格が低迷し、日本のどこへいっても森が荒れている。伐期がきても放置されたままの
杉や桧を目にする。無花粉杉が開発されても、従来の木との切替が出来なくては意味がない。